スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
通報 |
【〈遊園地〉-メリーゴーランド付近-[シックス]】
>ギデル、エル、遊園地ALL
「…」
黙々とオルゴールを回し続け、その旋律に夢中になっていたシックス。
段々と気分も落ち着いてきたのか、少し表情が緩くなっていた。人がいないからこそ、感情を表向きにできる部分もあるのかもしれないが。
この音楽を聴いていると、何故か空腹が抑えられる。シックスでさえもその理由を理解していない。でも、お気に入りの音楽だからなのかもしれないとぼんやりと考えつつも音に身を委ねて堪能していた。
ーーーー
さて、オルゴールの旋律に釣られて誰かがやってきたことには全く気付いていなかったのか、突然ゆりかごがベンチの上に、しかも自身の隣にやってきたことについ驚いて取っ手を回していた手を離してしまい、それと同時に音楽も止む。
「!」
シックスの表情は髪で隠れて見えないが、一瞬身体をビク、と震わせたことから驚いた事がわかるだろう。その赤ん坊(エル)は自分よりももっと小さかった。なぜこんな空間に赤ん坊がいるのかわからないし、何故ゆりかごがベンチの上に乗っているのか、どういう状況なのかもさっぱりだが、兎に角わかるのは自分以外にも人がいる、ということだけ。
音が綺麗だと声を上げ、ゆりかごの中にいる可愛らしい赤ん坊はその瞳を輝かせ、興味津々に見つめている。
「…」クス
その姿が可愛らしく愛おしいと思ったのか、少しだけ少女は笑みを浮かべ、じっと貴方を見つめていた。そして、その閉ざしていた口をようやく開く。
「…これは、わたしのお気に入り。」
そう言って愛おしそうにオルゴールを抱き抱える。足をパタパタと機嫌良さそうに振り、より気分が良くなった様子。ただ、それと同時にこんなところに赤子がいるのは変だとなんとなく思う。彼女も自分と同じく迷ってしまったのだろうか、でもそんなことも気にせずにただオルゴールを無垢な瞳を見るとどこか儚さを感じてしまう。好奇心と興味が湧いたのか、それから不思議そうな顔をして貴方を見つめる。
「…どうして、ここにいるの」
それは良くも悪くも無口な少女、シックスの心情をはっきり表していた一言だろう。
普通の人ならこんな状況に赤子なんてとんでもないことなので混乱するのだが、賢かったのと子供故に端的な疑問を浮かべるだけで済んだのはむしろ幸運というべきか、それとも単にシックスの肝が据わっているだけなのか。聞いた後にふと向こうを見ると、そこからさらに人…?の、ような何かが見える。自分よりもちょっと大きい、人間のように見えるが猫の耳と尻尾を生やした、少なくとも自分の世界では見たことのない未知の生物。シックスに警戒心を与えるのはそれだけで十分だった。
「…!!」
赤ん坊から見れば勘違いも同然である。
近づいてきたもう一人の猫のような人間(ギデル)__を見つけ、シックスはキッと睨みつけながらベンチを降りて仁王立ちし、警戒心を強めながら相手の様子を確認しようとじっと佇んでおり。
【〈州兵訓練場〉-入口付近-[ライアン&メル]】
>鶴丸国永、州兵訓練場ALL
ライアン「あ!生存者はっけ~ん!やったね!」
入口を見ると、どうやら自分以外に人がいるらしくライアンはやっと情報源が手に入ったと嬉しさMAXぴょんぴょんと飛び跳ね、「生存者発見」といかにも子供っぽく満面の笑みを見せる彼だったが、武装した青年(鶴丸国永)である貴方からすれば、血が滴る刀を持った人間の目の前で嬉しそうに飛び跳ねている姿は少々、いや、結構不気味に見えるかもしれない。
その様子を見た隣の女性__メルは呆れた様子でため息を吐きながらも刀に注目する。
メル「…血が…貴方、人を殺したの?」
女性は無表情で驚く様子もなく、それどころか一切の表情筋が動いていない。そして淡々と質問をストレートにぶつけるその様は、抵抗心なんて一切無いように感じられた。
ライアン「なんか鉄臭いと思ったら血かぁ!施設の錆びた鉄が匂ってるのかと思っちゃった~!」
ぽん、と効果音が鳴りそうな相槌を打ちなるほど、と声を出すライアン。
メルはそんなあっけらかんとした様子の彼を無視して質問を続ける。
メル「それと、貴方は”此処”の住民?それとも__私達と”同じ”?」
一切変わらない表情筋は何処か圧迫感があり、少し嫌な感じが貴方の肌を刺すだろう。
ライアン「ちょっと~メル!聞く時はほら、こう、もうちょっとなんかさぁ…感情出そうよ~。」
その様子にすかさずフォローを入れたライアンだったが、メルはお構いなしに貴方をじっと見つめている様子で。
(絡みありがとうございます!よろしくお願いします!)
トピック検索 |