スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
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【〈遊園地〉-メリーゴーランド付近-[シックス]】
>ギデル、エル、遊園地ALL
「…………!」
はっ、と目を覚ます。近くにはアナログのテレビ。このテレビから外に出てこの場所に来たのは明らかだが、雰囲気は完全に今までやってきた世界と全く同じであった。元の場所に戻ろうとテレビの方へ視線を移した、黄色いレインコートの痩せこけた少女、シックスだったが?それはもうすでにテレビとしての役目を終えてしまっていた。それどころか、先程まで、大切な友達と一緒に居たはずだ。そこまでは覚えている。
……その友達と一緒にテレビの中へと飛び込んでから、記憶が曖昧のシックスは、まず一番最初に「友達」の心配をしていた。彼は無事だろうか。彼が居ないとテレビを経由して場所の移動ができない為、どうしようかと困り果てていた。だがすぐに切り替え、まあ彼なら斧もあるし大丈夫だろうと一旦彼のことは置いておくことにする。そんなことよりここはどこだろうかと状況を把握しようと辺りを見回し、目で確認する。以前と全く違う状況…古小屋、学校、病院、都会ときて今度は遊園地。目まぐるしく変わる景色に何処か不気味さを感じながらもふと振り返ると、止まったまま朽ち果てた巨大なメリーゴーランドがその姿を表した。
「………」
その近くにはベンチがある。どこからともなく抱え込んでいたオルゴールを持ったまま、そこに座る。
なんだか嫌な気配がするのだ。いつもだったら一人でそのままあちこち探索しているのだが、今回は、自分のいた世界とは、根本から「ナニカが違う」気がして、子供故の恐怖心と勘を発動したシックスは、とりあえず自身を落ち着かせようと、近くにあるベンチにぺとっと座り、オルゴールを回し始めた。
~♪~♪~♪~………
~♪~♪~♪~………
~♪~♪~♪~………
シックスは自分以外に人がいると思っていないのか、躊躇もなく取っ手からオルゴールを回し続ける。この音楽が、旋律が、唯一自分を落ち着かせてくれるからだ。
もし遊園地に誰かがいるとしたら、このオルゴールの不思議で何処か不気味で、でも心地良さがゆっくりと貴方達の耳をくすぐるだろう。その音楽を経由に、誰かがいるという事がわかるかもしれない。
シックスはただ、淡々と取っ手をまわしてオルゴールを流し続けている様子で。
(/絡み文失礼致します!シックスちゃんはゲーム内ではほぼ喋る事がない子なので会話など難しかったら申し訳ないです…極端に喋らないだけで会話ができないわけではない、という二次設定である程度会話はできるようにしていますので、もし何かありましたら遠慮なく申し出てください!)
【〈保安官事務所〉[モノ]】
>保安官事務所ALL
「うわぁ~~!?」
ドテン、と音を立てて床に激突する。テレビの中に入った途端急に大きく空間が歪んだかと思えば、勢いよく怪物の口の中から吐き出されたかのように飛び出してしまったのだからたまらない。小さく唸り声を上げたのちに、ズレた紙袋を被り直し、ゆっくりと立ち上がる。ふと違和感を感じて振り返った。
__”彼女”がいない。何処にも。
自分より先に辿り着いたのかとも思ったのだが、同時に飛び込んでそうなるのはおかしいし、自分を置いて先に行ったりするような子ではないと信じて疑わない、コートを羽織った少年モノ。刻一刻と不安と焦燥感が背中を伝うのがわかる。
まさか、また悪い奴らに攫われたんじゃ…と、少し慌てた様子で辺りを見回すが、やはり、彼女の姿はなかった。早く見つけ出さなくてはいけないのは山々だが、テレビに触れても元の世界には戻れる様子がない。
「…おかしい。僕の能力が使えない?」
ここに来る以前はそんな事がなかったのに…とがっくり肩を落とすが、落ち込んでいても仕方がない。まずは大切な存在である彼女と合流しなくてはならない。何かあっては遅いのだ。一度深呼吸をしたのちに、一緒に持ってきて床に落とした斧を拾って引きずりながら、改めて部屋を探索する。
ここは、何処かの部屋であるということはわかるが、モノは世間知らずの施設暮らしの子供。「事務所」という存在すら理解していなかった。
色々なものが乱雑に置かれている、不気味な空間。そんな場所はとっくに慣れっこなモノは、なんの躊躇もなく部屋を探索する。出口を探してズリズリと歩き回っている様子で。
【〈州兵訓練場〉-入口付近-[ライアン&メル]】
>州兵訓練場ALL
ライアン「たーのも~!」
メル「うるさい。」
ライアン「えー!ひどくな~い?」
明るい雰囲気で和気藹々と玄関から入ってきたのは2人組の人間。
低身長の男性と、高身長の女性の姿だ。一見微笑ましいように見えるが、女性の腕にはトライデント、男性の腰には拳銃とサブマシンガンと、明らかに表の人間が持つそれではなかった。
先程道端で突っ立っていた二人は瞬間的にここが自分達の世界ではないと感じ取ったのか、とりあえず近場の施設を探して中に入って探索してみようということになり今に至るのである。
ドアを蹴り上げて入室し、辺りを見回してみる二人。ボロボロな風貌ではあったが、かろうじてわかるのは訓練所ではないかというところ。
設計や残骸から見て推測できるのはそれくらいで、この世界に関する情報はこれ一つ得られていない。
ライアン「はぁ~~…マジで情報0じゃん。ぴえん超えてぱおんになりそ~~~。」
メル「まだ調べきってないのに…根性無しね」
ライアン「そう言わないでよメルー、こんな辛気臭いところボク苦手なの!知ってるでしょ~?」
メル「…マフィアならそれくらい慣らしておきなよ。ボスの癖に…」
ライアン「はいは~い。」
未だに何一つ得られていない情報に飽きと面倒さを感じていたライアンは嫌そうに部屋を探索しているが、メルもその様子を理解した上で「根性無し」ときっぱりと毒づく。
ライアンはむすっと頬を膨らませて辛気臭いところは苦手なことを知っているだろう、とちょっぴり怒ったような表情を見せるが、マフィアのボスならそれくらい慣らしておけと正論で殴られてしまっては返す言葉もないのか、はいはい、とバツが悪そうに返事を返して歩き出す。
もしここで何か現れたとしても、二人とも気配を感じ取ることはできるのですぐに気付けるだろう。
少し警戒心を強めながら二人とも歩いているようで。
(/全てのキャラの絡み文の作成が完了したので参加させていただきます!皆さんよろしくお願いします!)
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