スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
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>雛沢、図書館廃墟all
【図書館廃墟 / 吉野順平】
「ひっ……!?」
(派手な倒壊音に肩を跳ねさせ、咄嗟に声のした方へ駆け寄り視線を向ける。そこには、崩れた本棚の残骸に埋もれるようにして倒れ伏す、自分と同じくらいの歳の少女がいた。……いや、それ以上に、彼女の制服を赤黒く染め、床に点々と続くその『鮮血』が、嫌でも視界に飛び込んでくる。ホラー映画ならここから惨劇が始まる合図だが、目の前で流れる血の色や匂いは、フィクションのそれとは明らかに違っていた)
「あ、あの……大丈夫、ですか……!? すごい血だ……今、今助けますから……!」
(混乱で思考が白濁しそうになるのを抑え、駆け寄ろうとして――ふと、その足を止める。相手が『人間』なのか、あるいは自分を誘い込む『何か』なのか。本能的な警戒心が澱月の触手を一瞬だけ影から覗かせたが、少女の苦痛に満ちた姿を見て、悪い人ではないだろうと本能的に感じ、もしかしたら呪霊に襲われたのかもしれないと彼なりに判断した。)
「……。澱月。悪いけど、少し……周りを警戒してて。」
(背後の影に式神の海月を潜ませ、死角をカバーさせる。そのまま膝をつき、倒れた彼女の肩へ恐る恐る手を伸ばした。)
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