スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
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>乙骨憂太
【自然公園→(移動)BAR周辺】
「ええ。早く他の生存者を探しましょう。」
鮫島はそう言って捲っていたカーディガンの袖を元に戻し、公園の入口付近で乙骨が『リカ』を顕現させるまで無感情に待機していた。『リカ』の顕現を目にした三人は一先ず自然公園を後にし、暫く歩いた後にBARの周辺まで移動する。相変わらず気味の悪い霧と灰が立ち込める道路を歩き、漸く辿り着いたBARの周辺にも不気味な気配が漂っていた。
「此処は…BAR、でしょうか。」
ふと早瀬がそう呟く。まだ未成年の早瀬にとってBARの外観は物珍しいらしく、濃い茶色の瞳が看板のネオンライトを映して赤い光を放った。鮫島は店の窓からざっと内装を見回し、少々考え込んだ後に口を開く。
「少なくとも危険はなさそうね。…この付近に"異質なモノ"が居ないのなら。」
鮫島はカーディガンのポケットから小型の呪具─本人の肉体の望む場所に、望んだだけ傷を付ける効果を持つ呪具─を取り出し、感情の読めない瞳で周囲に目を遣り。
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