【ALL版権/版権・完全創作有り/戦闘・探索※第四回】霧と灰の街【本編※ホラー要素有り】

【ALL版権/版権・完全創作有り/戦闘・探索※第四回】霧と灰の街【本編※ホラー要素有り】

スレ主   2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474
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霧は未だ晴れず、積もった灰は四度朱に染まる。

沈殿した遍く蠢くモノは尚も道連れを望んで贄を見定める

そうして訪れるは夕暮れの様な霧深き紅い夜。

消え掛けて点滅を繰り返す街灯の下に佇む――人影は、いやに澄んだ声で曰く付きの民謡を謡い続ける。


その眼下で繰り広げられる限りの無い地獄を傍目に


何かを呪う様な謡声はその霞んだ見通しの利かない赤と灰の闇に融けて消える。



>開始までレス禁止

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  • No.25 by 鮫島美夜子/早瀬灰音  2023-12-15 15:29:55 

>乙骨憂太
【自然公園→(移動)BAR周辺】

「ええ。早く他の生存者を探しましょう。」

鮫島はそう言って捲っていたカーディガンの袖を元に戻し、公園の入口付近で乙骨が『リカ』を顕現させるまで無感情に待機していた。『リカ』の顕現を目にした三人は一先ず自然公園を後にし、暫く歩いた後にBARの周辺まで移動する。相変わらず気味の悪い霧と灰が立ち込める道路を歩き、漸く辿り着いたBARの周辺にも不気味な気配が漂っていた。

「此処は…BAR、でしょうか。」

ふと早瀬がそう呟く。まだ未成年の早瀬にとってBARの外観は物珍しいらしく、濃い茶色の瞳が看板のネオンライトを映して赤い光を放った。鮫島は店の窓からざっと内装を見回し、少々考え込んだ後に口を開く。

「少なくとも危険はなさそうね。…この付近に"異質なモノ"が居ないのなら。」

鮫島はカーディガンのポケットから小型の呪具─本人の肉体の望む場所に、望んだだけ傷を付ける効果を持つ呪具─を取り出し、感情の読めない瞳で周囲に目を遣り。

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