スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
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>>シャーリーズ・フルウールト、クリーパー、南部住宅地ALL
【南部住宅街/ブラックホール&ステカセキング】
ステカセキング「キャル……バ?」
ブラックホール「あぁ……お前も俺たちと似たような状況だったか……。こちらも名乗り遅れた。俺はブラックホール。後ろの機械のやつはステカセキングだ。さっきの爆音はこいつが流したやつで__」
少女__シャーリーズの自己紹介に出てきた、聞きなれない単語に首を傾げるステカセキングをとりあえず一旦スルーし、自分たちのことを話すブラックホール。
だが、言葉の途中で押し黙ってしまった。耳元に、数千もの虫が這うような嫌な音がしたからだ。
ブラックホールたちがハッとして音のする方へ振り向くと共に、シャーリーズが2人を守る形で前に出て、銃口を嫌な音のした方へ向ける。
霧の向こうからこちらに迫ってきた数百の蟲の大群を視認すると、ステカセキングは顔を歪めて悲鳴をあげた。
ステカセキング「ゲェ~!?な、なんだあの気持ちわりぃゴキブリもどきの大群はーっ!?」
幾人の超人を手にかけた音の魔術師といえど、通常の蟲の三倍の大きさの、人面ゴキブリのようなナリの奇怪な見た目……それが数百もいるということに嫌悪感を隠せない様子。
ブラックホール「ちっ……一体何がどうなってんだこの町はっ……!!」
一方、ステカセキングの隣にいたブラックホールは、吐き捨てるように呟けば、先程のシャーリーズの忠告を無視して前に出て、蟲の大群に向かって駆け出した。
そして、肩部分に収納していた赤いマントを広げ、その裾を鎌状の鋭い刃に変化させ、己に迫る蟲にその切っ先を向ける。
ブラックホール「害虫駆除は専門じゃないんだがな……。
__赤き死のマントーッ!!」
そう叫ぶと共に、蟲たちを切り刻もうと言わんばかりに、マントを翻すと同時に鋭い斬撃を放った。
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