スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
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>鮫島、早瀬、公園all
【自然公園】
鮫島の見せた腕の傷を見て確かに自分の知っている相手の術式であれば、腕のダメージをほぼ木の
幹へと移せているだろう。自分の生得術式がどこまで弱体化を受けているのかというのは、感覚で
ある程度までつかめるものの、実際に見ることは事情(リカの完全顕現が必要なので)で出来てい
ない。
だが、恐らく一級クラスの鮫島でさえこの弱体レベルなら特級の自分であっても相当に厳しい状態
になっている可能性が出てくると考え少し表情を暗くする。
乙骨「確かに……今のところ呪霊らしい反応は見てません。でも、この霧と灰の影響で呪力探知もか
なり制限されているますからね……それに、これは……完璧な確証のあることではないのです
が……」
「呪霊でも、人間でもない何か異質な……また別の生き物の気配の方がチラホラあるんです。勘
違いかもしれませんがもしそうなら、あまりに危険度が高い。」
そうしてある程度自分が感知できる範囲でのみ得た情報を二人に共有すると、背中に背負った刀を
抜いて警戒態勢を整える。そして未知の敵にも対応できるよう万全な迎撃体制を敷くためか、不完
全顕現ではあるものの彼が特級と言われた所以である『彼女』を呼び出す。
乙骨「リカちゃん、周囲の警戒をお願い。」
乙骨の合図と同時に三人のすぐ近くで開いた虚空から一体の呪霊(里香本人の呪力の備蓄)
『リカ』が現れる。リカは、独特な高い声で乙骨のお願いを嬉しそうに聞くとまた虚空へと消える
が、周囲には先程まで無かった異質な呪力が薄く漂っている、恐らくはリカが警戒態勢を取ってい
る証拠なのだろう。
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