【百億世界】通常版

　　　「小さなトト村」

少女ニコ
「父ちゃん」「父ちゃん」「大変だよ」
「水がまた」「止まっちゃったって」

マモ助
「なにぃ」「まただと？！」

少女ニコ
「うん」「大人達が」「今」
「直してるよ」「父ちゃん」「も」
「手伝って」「だって」

マモ助
「わかった！」「すぐ！行く！」


　　「トト村・井戸前」

「村人Ｄ」
は～。これで何度めだ？
なにが原因で水が無くなる？

「村人Ｅ」
水が止まったら、この村終わりだぞ。
どうすれば

マモ助
「おーい！」「また」「井戸」
「壊れたのか！」「なんでだ！」

「村人Ｆ」
それが、わからんのだ

「村人Ｄ」
もう、この土地から離れた方が
いいのかもな

「村人Ｆ」
でも離れる言ったって何処へ行けばいい？

マモ助
「ちきしょ！」「どうすれば」
「どうすれば！」「この村」
「救える！」

「村人Ｅ」
噂で聞いたが、この村から
東を、ずっと歩いて行くと
城があるらしい

「村人Ｄ」
おお！その城の人達なら助けて
くれるかも！

「村人Ｅ」
でも噂だぞ。本当にあるか不明だ
本当に東に、あるのか
歩いて行ける場所なのか不明だ
行くなら馬が必要だ

マモ助
「東に」「ある」「城、、、」「か」

「村長」　
その城は止めなされ遥か遠い城だ。
そこの城の殿様も、えらい意地悪と聞く
家来も体罰受けて地獄そのものじゃて

マモ助
「村長！」「その話」「本当か！」
「東に城が」「あるんだな！」

少女ニコ　
「父ちゃん」「危ないよ」
「殺されちゃう」「行かないで」

マモ助(心の声)　
「馬」「馬さえ」「あれば」