名無しさん 2023-10-18 21:42:16 |
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>>59 ニーナ様
>>60 レアリゼ様
「な、なんだよ……。びっくりした…」
血を拭って傷のない手首を見せられ、驚きよりも先に安堵のため息を吐き出す。と同時に、治療ができると豪語していた理由についても理解する。これならば包帯や薬を使うよりもよほど早い。
ティオはいつのまにか着替えたのか、先程とは服装が変わっている少女がいるため一瞬鎧を外す事に躊躇する。しかし恐らくあちらにはもう戦う理由がないのか、そんな素振りが見られないため、ティオは胴に付けていた装甲を外す。改めて見ると刃が当たった部分はしっかりと削り取られており、もし生身で受けていたらと考えると寒気がする。
そして蜜色の髪の少女に向き直り、服をめくって傷口を指差し、激痛が走っていると悟られないようになるべく柔らかい表情で語りかける。
「えぇっと、…ニナ、だったか? …頼めるか?」
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