名無しさん 2023-10-18 21:42:16 |
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>>179様
「エレナさん……」
(ユニコーン……!)
知識としては知っている。治安維持を目的とした組織であるが、グリフォンとは全く別系統の自警団に近い組織である。そのスタンスの違いからグリフォンと衝突する事もあるが、基本的には自分達キメラを排除するのが目的の組織である。ただ者ではないと思っていたが、まさかこの女性がユニコーンで、しかもキメラによって両親を喪ってしまっているとは思いもしなかった。両親を亡くしているのだ、キメラに対しては激しい憎悪の炎を燃やしているに違いない。自分がキメラだとバレれば、文字通り殺しに来るだろう。たまたま会った仲なのに、まさか敵同士だったとは思いもしなかった。
驚きの代わりの笑みを浮かべながら、返事を返す。
「はい、もし危険な目に遭ったらエレナさん達を頼ります。そのキメラっていう人達と会うことも、早々無いとは思いますけどね」
また一口、オレンジジュースを飲む。そういえば先程、彼女はキメラに両親を殺された、と言っていた。何度か自分の両親の話をしたが、もしかしたら彼女にとってはいわゆる“地雷”に近いものだったのかもしれない。
「……エレナさんは、そのキメラのせいでご両親を亡くされたんですよね。ごめんなさい、私がお父さんとお母さんの話題を口にするのは、エレナさんからすればあまり気分の良い話ではなかったでしょう?」
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