名無しさん 2023-10-18 21:42:16 |
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>>172 レアリゼ様
財布の中から紙幣を取り出そうとするエレナを置いてレアリゼがお金を出してしまい、やはりか、とエレナは肩をすくめて財布を閉じる。本来ならば年上であり、誘った本人のエレナが支払うべきなのだが、レアリゼの気持ちも汲み取ってここは彼女を立たせる事にした。
しかし、置かれた紙幣を目をやると、1枚で釣りが来る額の紙幣が3枚置かれており、エレナはギョッとして思わず振り返りながらレアリゼに話しかけた。
「ちょ、こんなにいらないわよ!」
しかし当然レアリゼはそこにはおらず、灰色のネックウォーマーを身につけた少年と目が合い、「何か用?」と不機嫌そうに話しかけられてしまう。なんでもないわ、と手短に答え、急いで残りの2枚を一旦財布にしまって会計を済ませ、店内の奥へと進む。レアリゼはちょうどふたり分空いているスペースを見つけたようで、机にトライを置いている。エレナは早足でレアリゼの元へと向かい、テーブルに残りの2枚の紙幣を置きながら話しかける。本人は怒っていないのだが、慌てているため少しきつい口調に聞こえてしまうかもしれない。
「何考えてるのよ。…気持ちは嬉しいけど、もっとお金は大切にしなさい」
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