名無しさん 2023-10-18 21:42:16 |
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>>136様
(/私からもよろしくお願いします!)
背後から声をかけられ、はっと振り向く。そこには紫の髪が特徴的な、見知らぬ女性がいた。そのかけられた言葉の内容から、おそらく彷徨い続けていた自分を助けてくれるかもしれないと察すると、まるで砂漠からオアシスを見つけたような歓喜の表情で、少し恥じらいを見せながら返事をした。
「そ、そうなんですよ……最初は案内図通り進んでいたはずなのですが、気が付いたら今どこにいるのかも分からなくて。あの……もしよかったら、道を教えてもらってもいいですか?あっ、もちろんタダとは言いません。何か奢りますし、場合によってはお金も差し上げますから……ねっ?」
何度も礼をしながら必死に頼み込む。何せ暗闇の中で偶然にもようやく見えた光明なのだ。この迷宮を抜け出すチャンスを失うわけにはいかない。幸い依頼の報酬はそこそこ貰っているので、プレゼントの予算に手を付けない範囲であればいくらでも払える。
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