名無しさん 2023-10-18 21:42:16 |
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ロイヤル・クローバー 南エリア
曇り空の夕方。青年は巨大なビルに挟まれた路地から大通りへと飛び出した。
「だぁぁっ! 逃げられた!」
悔しそうに肩で息をする青年は軽い装甲に身を包んでおり、左腕には青色の盾が装着してある。一見何かのコスプレにも見える青年だが、これでもれっきとしたグリフォンである。
今日は街中のパトロールが目的だったが、いかにも怪しい黒ずくめの男を見つけて追いかけていた青年だが、狭い路地を巧みに使われて取り逃してしまったようだ。
「ったく、こんな事続けてたらいつまで経っても勇者になんかなれないっての」
口を尖らせながらも青年、ティオは追跡を諦め、懐から通信用のデバイスを取り出して時間を確認するともうすぐ日が落ちる時間帯。ここからキメラ達が活発になる時間だ。
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