No.3089 2023-10-13 22:37:47 |
|
通報 |
あ~………はは。そういうこと、ね
( 分かりました、と言いながら此方の意に反し近付いてくる足取りにはっきり立ち去って欲しいと伝えたつもりだったのだが通じなかったのか、と呆れ気味に息を吐き顔を上げる──と、存外鋭い瞳に射抜かれ普段見ている彼女の印象との違いに目を見張る。もう一度この場からの退去を促す事も出来たが、目の前の彼女が何をしようとしているのか単純に興味が湧いてしまいそのまま目で追ってみると迷いなく魔力の檻に素手で触れていて…。見えるだけでなく触れている、その時点で彼女が人間では無いのだと証明するのには十分で、もしや、と食い入るように凝視していればまず初めに視界が捉えたのは眩いばかりの金。そして契約が成るまで後僅かばかりであった檻が霧散していく白。──ようやく腑に落ちた。自分が彼女から感じていた純粋さ、人間にしてはあまりに聖人過ぎるその態度。まさかこんな所で悪魔である自分と相反する存在──“ 天使 ”に出くわすとは…誰も想像出来ないだろう。理解すると同時、ここまで微塵も疑う事をしなかった自分に思わず自嘲気味な笑いが零れ出て )
…相談に乗るって意気込むのは良いけどさ、その子が悩んでるのは恋の悩みなんだそうだ。…阿久津ってそういうの疎そうだし、本当に力になれるのか?──俺に任せといた方がその子も苦しまずに済むんじゃない?
( この遭遇は予想外であったが天使という存在自体は嫌いではない。この先どんな反応を返してくるのか揶揄い甲斐はありそうで退屈な生活に一滴のスパイスが加えられたような気さえする。しかし契約目前で獲物を掠め取られた事は面白くない。ゆったりとした足取りで階段下という奥まったこの場所の唯一の出入口である廊下方面を背に立つように移動しつつ淡々と現状の説明をしながら、そういえば彼女が愛だ恋だと話している場面をあまり見た事が無いような気がするなと思い立ち。もう隠す必要は無いとばかりにゆっくりとした瞬きの後に現れた真紅の瞳は背後から差す夕陽で一層不気味さを増していて。芝居がかったような仕草で首をこてんと傾げては、貼り付けた笑顔の中これだけは本物である挑戦的な光を宿らせた眼差しと共に、もしかしたらこの状況を打破する為の足掛かりになるやもしれない言葉を投げ掛けてみせて )
( / いつもお気遣い痛み入ります…!違和感も無かったようで安心いたしました…!
相殺の形での檻破壊把握です、ありがとうございます~!なるほど確かに魔力だと何か違う感がいたしますね…!相変わらず語彙力が乏しいのですが、神聖力という響きが神々しくて素敵で…良いですね…!
もし以前確認していたら二度手間で申し訳ないのですが、上記で力を相殺出来た事からも二人の能力は同程度の実力…という認識で大丈夫でしたでしょうか…?どちらの方が強い等の話を既にしていた場合は把握漏れですみません…! )
| トピック検索 |