幽遠な世界で遊ぶ〈〆〉

（/諸々承知致しました！お話中にも何かございましたらご遠慮なくご指摘ください。今後とも何卒よろしくお願いいたします！）



……………夜行性の割にお寝坊じゃねえか。
（ だいすきで大切なご主人様が目を覚ますのをお利口にお座りしながら黙々と待ち続けること小一時間、野生の勘でもうそろそろその時が近付いていることを何となく知覚して相手の部屋へ向かう。丁度扉の前に到着した瞬間に自分の名を呼ぶ愛しい声が聞こえ、ぴん！と反射的に耳が立ち揺れる尻尾を制御できずドアノブに手をかけ――待てよ、と躊躇する。これじゃあ相手の起床が待ち遠しくて待ち遠しくて堪らなかったみたいじゃないか、と気恥ずかしさに苛まれ、どうしようかと扉の前でうろうろしながら悩んでいたが結局我慢できずに扉を開け。スンとした表情で努めて平常心を装いながらも背後でブンブン揺れる尻尾がご主人様に会えた喜びを雄弁に語り ）