Infection city【戦闘/現代ホラー/途中参加歓迎/恋愛/3L/ロスト有り】

>皓件、 リーシャ

街路から街路へと、必要最低限の(露見)を意識して事故車やバリケードなどの遮蔽物から遮蔽物へと移動、後退経路は常に複数用意し、必要であればその中の一番困難なモノを選ぶのも(逃走)という物事に於いては重要だ。

これは一概に(対人)でも(対屍人)にも言える内容だが、凡そ身体能力のタガが外れていたり何かしら特異な(力)を有している場合が多い後者の場合は特に顕著な事であり、人間ならばまず不可能か不要なリスクと天秤に掛けて選ばないであろうルートでも平気で追って来る場合が多い。

それは捕食や感染拡大という(本能的)なモノから(人間)としての意識が強く残っている個体であれば
少なからず自身の行動能力に対する(過信)の類も多々あるらしい事はこれまでの交戦記録や研究から明らかになっている。

「…アレか」

走り際に振り返り目にした華奢な影(リーシャ)――建築物の屋上や屋根伝いにパルクール宜しく移動して来る――此処からでも此方の装備の有効射程ではあるが、まだ(場所が悪い)

経路を選択し――入り組み基本的に半分屋内めいた(ショッピングモール街)へと斥候は方向転換して入り込んで行く。

徐々に(誘い込まれている)雰囲気が滲み出てきているが―(屍人)にその辺を察するモノがあるかどうかは個体差が激しいだろう、取り分け生前から(命のやり取り)に慣れている手合いであれば…