安藤継彦 2023-10-03 00:07:42 |
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(電車の音、クラクションの音、雑踏。海外暮らしが最早デフォルト過ぎて異世界の様な心地のアトリエ軒先では煙草の紫煙を一点見つめながらしゃがみ込む大柄の男。天気も悪くなく鱗雲が少し寒い風の中泳いでいるのをぼんやり眺めていたら聞き及ぶことのないバイクの音。此処の所在を知る人間は少なく、知己も車を使う人間しかいない為隈誂えた両の目が自ずと音のする方に興味を示した)
…つ、 …ああ、…弟の知り合い…(聞こえたことに重たげに頭を傾け、手袋をした指先で口から煙草離し)…こんちは、…俺は兄の方の継翅。…お前はアイツの何。(気怠そうに立ち上がり、観察する他は何もない虚の双眸で其方を眺めて)
( / お手数をお掛けしたね、有難う。…そうだね、長くするつもりはないけどその方が纏めやすくなって助かるかも。…良かった、じゃあそれで。少しあちらの様子も気になるしね。
文才あるかな。君に褒められることは素直に嬉しいけど心臓周辺がソワソワするんだよね…。
言っておくが結構恥ずかしいんだぞ僕の方は。…まあ然し、君の癒しになったなら言葉にした甲斐もある。…では、此方は閉めて大丈夫だよ。)
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