それから2人は、(〆)

…っ、…意地が悪いぞそれは。…分かるまで言えるほど僕に度胸は無い…、(幾らか返す言葉に戸惑うよう数度口を開けたり開いたり繰り返す後に、さりとて否定も無く笑う彼を直視出来なくそっと目を逸らし/離れる気配の無い自らの毛束へ絡む指先傍目に、多少慣れを覚えたなら心地よいもの覚えて目線緩々細めて)
ならいい。…間違えることもきっとあるだろうから、色んな形で言葉にしていってくれるなら、それが1番良い。
(安心したのかすんと視線の距離は元通り、至って真面目に1度首肯して/自分の言葉選びにしまった、と言いたげな顔をしてバッと彼の方見上げ)…セルフ撒き餌は今後控えよう…(容易く愛してる等言われ心底から茹だる錯覚陥り、フルフルと小刻みに肩を震わせながら固く決意などして)
女子なら髪に崇高な概念があるかも知れないけど生憎僕だからね。そう大した意味は…、一っ…(合致する視線の意味を考える暇も無く彼との距離は急に狭まり/触れた唇に此方も負けず驚いて1度肩が強張り、反射的に目を閉じて、)…残念なわけは無いだろ。…馬鹿な崇臣くん。(言葉選びに不満覚えたような低い声を零したが行動はまた別に、薄ら目を開いたならお返しとばかり彼の唇に自身の唇触れさせにいって)

(/ …何度聞いても信じ難いけど君が言うならきっと間違いないんだろうな。…まあ君以外付き合う人間を作るつもりは毛頭ないことだけは伝えておくよ、…そこまで器用なことが出来る気もしないしね)