それから2人は、(〆)

（　あからさまなドヤ顔に瞬時に顔背けば小さく吹き出し / 放たれた言葉に多少面食らうが口端が上がり始めれば　）へえ？ツグさん、俺の事好きなんだ（　によによと相合を崩し分かりきった事象を改めて口にして / 細髪を手慰みに手櫛で整えれど所々外側に跳ねる毛束が可愛らしく、彼の目が届かない体勢を良い事に指に絡めたり摘んでみたりと自由気侭に指先遊ばせ　）んはは、何でも許せはしねぇよ。そこまで人間出来てねぇ。弱気になんの早くない？（　自分を通り過ぎ何処か果てを見遣る視線と後悔の念が滲む一連に思わずツッコミが口をつき / どう大丈夫なのか如何せん頭回らぬ儘復唱し　）愛のオーバーキル。まあ確かに愛してはいるけど（　すう、と細める双眸に仄かに灯る悪戯な視線を隠す事も無しに　）え、マジ？ンな簡単に容認されるモン？（　一言返事に耳を疑い反射的に聞き返し / 至近距離で見遣る何処か悪戯めいた瞳に映るは驚愕に硬直する自身の姿。但しそれも一瞬の事、後頭部に手を宛てがい唇を軽く重ねては鼻を擦り合わせる様に近距離で　）残念。お疲れの崇臣くんは逃がしてやれる余裕が無かった。


（　/　真摯かは分かんねぇけど、あんたが思うよりずっとツグさんの事大切に思ってるかんな。文章ジャンキーとやらが何を記し続けてるのかすげぇ気になるけど──先ずは、待っててくれて此方こそありがとね　）