それから2人は、(〆)

──…、そう、だな…？（前半は聞こえたものの人混みの音に紛れて言葉尻に行くにつれて拾えず語尾を持ち上げながら不思議そうな面持ちで/互いが意識しすぎるのはまるで初恋のそれに似ていてなんだか面映く、小さく肩を揺らして笑い）ベンチとか道中空いてればいいんだけどなあ、…？手を繋ごうと言ったのは君の方なんだから今更嫌とかは受け付けないぞ。（周囲を一度見渡してから彼の様子を見ると隠すような意図の動作の心理が飲兵衛には解せず、怪訝そうに眉を寄せながら屋台群の台詞から抜粋して指摘するよう空いた手の人差し指を一本立てれば彼と自分の間あたりにズイと差し向けたりなどして）