それから2人は、(〆)

毎日の様に会えてた頃だって、ツグさんは特別俺に甘かった気ィするけど。…気の所為？（　眉間の皺は解けたか確認する前に上機嫌な口調の儘に数ヶ月前のやり取りを掘り起こしては、サングラス越し色素の淡い双眸を弧のように細めて問うて　）俺に弱っちいツグさんが愛おしいよ。ンな事言われちゃ、俺だってあんたに甘過ぎて草なんだよなァ（　嘆きとも捉えられよう言葉にけらけら愉しげに笑い声を零せば額に口付け落とし / 名残惜しさは沁み沁みと感じるものの、理性が悲鳴を上げ始めた頃合い。何気なさを装い痩躯から身を引いて　）
どんな見た目でも美味しく戴けるから問題無い。価値はそこじゃねぇもんなァ。俺からは煮卵でも差し入れようか？（　念を押されど頑なに腹に迎え入れる準備は整い、いつかを糧にと心に決めて / 好物の一つを挙げては伺い見て　）はァ～～～………不意打ちは宜しくない。ツグさんにチョロいから、何度も引っ掛かりそうなンだ勘弁してくれ。…いいよ、良さげなの探すか（　適当に髪を直してやりつつ盛大な溜め息と共に紛れもない完敗宣言を唱え / 提案には快諾し和らいだ表情で肯定の旨を伝え　）