無名の物書き 2023-10-02 20:08:58 |
通報 |
名前:Issac(アイザック)
性別:男性
年齢:32
性格:華の少女たちも裸足で逃げ出すほどの夢見がちな性格。いい大人になった今でも白馬の王子様が迎えに来てくれると信じているし、愛の口付けで目が醒めると思っている。ただし、憂いを帯びた表情で待ち続けたり、酷いいびりにさめざめと泣いたりするような悲劇のヒロインではない。鼻息荒く王子様に迫るし、いびりには全力で抵抗もしくは過剰防衛する。また、嫌なことがあると落ち込むという意外な繊細さを持っているが、寝ると大抵のことは忘れる。結局のところ、そこまで繊細じゃない。懐も体躯も大きいゴリラヒロイン。
容姿:ミルクティーブラウンの短髪をアップバングにしており、無造作にかき上げている。やや日焼けした白い肌。両腕に小さなホクロが点在している。やや垂れ気味のグレーの瞳。横に2つ並んだ小さな黒子が左目尻にある。筋肉質で綺麗な逆三角形の身体つき。身長は190cm以上と高め。?拠点:④なだらかな緑一色の丘とその上を這うように流れる小川
童話:ペロー童話
物語:眠れる森の美女
能力:
『Caritas』
触れた対象を眠らせる。ーーが生きている限り、対象は幸せな夢もしくは楽しい夢を見続ける。他人(術者もしくはその他の人物)に触れられたり、本人が夢を強く知覚したりすることで、夢から醒めることが可能。
『Eques Rosa』
Issacの意思に反応して動く茨。人一人の身体をすっぽりと覆えるほどの物量。攻防一体のため、攻撃の際には防御ができず、防御している間は攻撃ができない。?備考:幼い頃は身体も心も小さく、気弱で引っ込み思案だった。また、夢見る乙女のような妄想癖もあり、同年代の男友達からは揶揄われ、今思えば情けないことだが女子たちに護ってもらっていた。待てど暮らせど一向に現れない王子様に痺れを切らし、何を拗らせたのか「よし、迎えに行こう。何なら捕獲しよう」と決心。強い精神に健康な身体が、健康な心に強靭な肉体が宿ると知った時から、こつそつと毎日鍛錬に励むように。そして、現在のような肉体と精神を得る。しかし、悲しいことに鍛えるほど周囲には男友達が溢れ、乙女な話で散々盛り上がった女性たちは離れていってしまう結果に。それでも、意外なことに現在の男友達は、乙女チックな思考を揶揄いつつも受け入れてくれる者が多く、これはこれでいいかと思っている。最近は、挨拶代わりに「王子は捕まったか?」と聞かれるのが恒例に。また、幼い頃は全てにおいて本気だったが、現在は追いかけたり、妄想したりする過程を楽しむ方向へシフトしてしまっているため、手が届いた瞬間に冷めてしまうと理解している。童話には詳しくないが、お姫様と王子様が登場する物語に関しては異様に造詣が深い。現在は、その知識とは全く無縁のスイミングスクールの先生をしている。パートナーも子どももいないが、時折遊びに来る甥っ子や姪っ子の相手で満足してしまっている。おそらく、天命を変えたところで結婚も新しい家族形成もしないだろう。
ロル:相も変わらず味気のない日常に溜息を一つ。放任主義の両親は、こちらの現状をしっかり把握しているものの『好きなようにやりなさい。自分の面倒は自分で見るように』とお決まりの言葉を返してくれるし、自分自身が今の在り方に不満を抱いているわけでもない。ただ、どうしてもご都合展開のシンデレラストーリーを夢想してしまって。王子様でもそれ以外でも、この退屈な毎日を鮮やかなものに変えてくれる奇跡的な出会いを欲してしまう。仲のいい同僚が遠くへ引っ越すと聞いてからか、普段よりセンチメンタルな気持ちに陥っている気がする。こんなときは、好きな物語を読んで夢を見るのが一番と大股に本棚へ向かう。どの物語を読もうか、と色取り取りの背表紙を眺めていると見覚えのない本が目に留まる。さして考えもなく手に取ったそれは、墨のような深い漆黒を宿しており、外装だけでも異様さを感じざるを得ないもので。思わず手を滑らせて取り落とせば、無造作にページが開かれる。禁書の類かと警戒しながら読んだページは、自身が6年前に体験した内容を示していた。その内容は、自分自身ですら忘れてしまっている出来事もしっかりと詳細に書き綴っており、得も言われない奇怪さに背筋が凍りつく。寸刻、息を吐くのも忘れて本を見つめていたが、ふと『未来のことは書かれているのだろうか』と思いつく。逸る気持ちを抑えてページを捲ると、明日などの直近以降もびっしりと文字で埋め尽くされていた。今を生きながら未来のことを知る得難い気持ち悪さに身慄いをしつつ、ページを捲り続けると今日から1ヶ月後が最後のページにあたることに気づく。そのページには非常に簡潔な文章で自分の終わりが綴られており、内容が頭に染み込む頃には全身からどっと汗が噴き出て。形容詞難い気持ちに飲み込まれ、暗くなっていく視界に不思議と古びた紙が一枚映
り込む。震える手で抜き取り内容に目を通すと、自身がペルー童話に収録されている『眠れる森の美女』に登場する王女様の末裔であると記されていた。また、『天運に諍いたくばアネモネを』という不可思議な文章も添えられており、許容量を超えた頭が悲鳴を上げる。冷静になろうと努めても一向に冴えない思考の中、曖昧模糊とした状態で、身体が勝手に古びた紙へ血判を押していて。刹那、炫耀と強烈な浮遊感に襲われ、反射的に強く瞼を閉じる。その時間は、1時間以上の長い時間にも、3分程度の短い間にも感じて。頬を撫でる風に異変を感じ取り開眼すると、辺り一面の草原と滑らかに流れる小川が視界に飛び込む。あまりの非現実的な出来事の連続に、糸の切れた操り人形のように身体から力が抜けて。これから起こるであろう更なる珍妙な出来事を想像し、誰もいない草原で一人、力無く笑う他なかった。
(/稚拙ながら主pfを挙げさせていただきます。)
トピック検索 |