匿名さん 2023-08-31 14:34:55 |
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初めまして、私は巫胡蝶。貴方は巫家に代々仕えている妖…で合ってるわよね。お母様もお祖母様も呼ぶ出す力は持っていなかったみたいだけど…
( ぼう、と淡く光が灯り始める空間に視線を奪われたのも束の間、一等眩く輝くと思わず目を瞑る。再び薄らと開いてゆく双眸が捉えたのは背丈の大きな人影。ぼやけたそれの輪郭が徐々に鮮明さを取り戻し、幾度か瞬きをすると妖の実態が判明する。禍々しい般若の面、紅の目立つ着流し、黒い髪に褐色の肌、そのどれもが少しばかり粗野な印象を与えるというのが正直な感想で。穏やかではなさそうな口調がそれに拍車を掛け、友好関係を築けるのか些か不安が過ったものの言葉にも表情にも出さず。面の下にあるであろう瞳の位置に視点を定めながら、微かに口角を上げ自身の名と共に確認も添えて。そして一度言葉を切り、分かり易い表現で再び言い換えを行えば同じように名を尋ねて。 )
兎に角、貴方の主人ってこと。それで、貴方の名前は?
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