教祖 2023-08-06 19:34:26 |
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プロフィールのご確認、ご提出ありがとうございます!穏やかさの中に歪んだ愛の二面性を持つ息子様で、これからお話を紡いでいくのがとても楽しみになりました。また技量不足だなんて滅相もございませんので、どうか謝らないでください…!こちらからも修正をお願いしたい箇所は特にございませんので、前述の通り見世物小屋で息子様の公演を観覧する場面から始めようかと思っております。特に差し支えがなければ、後述するロルに続ける形でお返事いただければ幸いです!
──……
( 公演の銅鑼が鳴り響く前の見世物小屋は既に満員御礼、新興の謳い文句で喧伝された効果も上々のよう。前々から目を付けていたこのせせこましい劇場は既に座長への挨拶を済ませており、否応無しに目立つ己の外見にも拘泥されることはなかった。受付の暖簾をくぐり抜け、覆面の係に案内されたのは少し段が高くなった最後列。わざわざ並べられた椅子に腰掛けて漏れ出る欠伸を噛み殺し、手渡されたチラシに目を通す。今回の目玉はどうやら" 不完全な双生児 " ! 姿絵が描かれたそれは誇張表現であることが一目で分かるような趣味の悪いものだが、観覧者の興味を引く分にはこれで申し分ないらしく。やがて観客の熱気が最高潮に達した頃、ようやく開始の音が空を満たした。響き渡るそれに鳴り止まぬ揶揄と喝采、騒がしい音楽とともに仰々しい口上が述べられる。右から左へするりと流れていくそれは所詮意味のないものである。品定めの視線が舞台へと集中する中チラシを鞄へと仕舞い、代わりに煙管を取り出して口寂しさに端を噛む。さて本日の本命品はいつ壇上に上がってくれるのかと鋭く目を細めて。観覧とはまた違う物色の意思を滲ませた視線の下、口元は緩やかに弧を描いており )
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