「 毒を食らわば 」　〆

(／沢山の候補の中から選んで頂けただなんてら夢のようです…！！主様の描く素敵な世界観に携われることがとても嬉しいです。どうぞ宜しくお願いいたします。

今の時点で描いている愚息なのですが、一も二もなく持つ全てを投げ打ってでも幹部様を優先する忠犬で犬扱いを他の誰に馬鹿にされても鼻で笑って返せる精神的にも肉体的にも強さを持っている男。尻尾を振るのは幹部様にのみ、他の人には言う事一つ聞きやしないので幹部様から見れば扱いやすく他者からは扱いの難しい厄介な存在。学力と言う意味では計算が出来ない、文字が読めない、敬語が下手など低いが地頭が良い。生きる為の知識や立ち振る舞いには鼻が利く。幹部様にのみ従順で命令される事を好み(達成時に褒めて貰えるから)逆に放置されると拗ねて余計な仕事を増やしてしまう(構ってもらう為にわざと嫌なことをする)幹部様の前でだけは故意的に可愛こぶって愛玩動物の顔をするが、他の人の前では冷徹で興味も持たない無関心。
細身、色白、ミディアム程の髪の毛を後ろで三つ編み、20代半ばから後半、175cm、チェーン付きの丸サングラス、八重歯、両腕背中に刺青、ズボン式チャイナ服。

既に癖強なのですがもし萎えに当たりませんでしたら下記要素を足せれたらと考えていました…！
元々ネグレクトされて育ったので自己肯定力が欠落、生きるために盗みも騙しも身売りもなんでもやって来た中で薬物の売人として雇われて自らも薬漬けとなりラリパッパと気付けば幹部様の仕切る縄張りでも平気で薬物の横流しをしていた所で現場を押えられ死ぬ寸前までボコられて、その際に損害金をどう支払うかと言う時に幹部様の気紛れで内蔵をばらすのではなく何かあった際の盾として傍に置くことにした→その為に薬物を抜いて正気に戻してく内に幹部様に心酔、薬物が完璧に抜ける頃には幹部様の為なら何でも出来る立派な忠犬として今に至る。

勝手に肉付けをしてしまい申し訳御座いません！上記の中に背後様の萎えが有れば直ぐに修正をするので教えて頂きたいのと、逆に取り入れて欲しい事が有ればそちらも教えてもらえると嬉しいです。
こちらの萌萎としましては既に出ている幹部様がどストライクなのでもうこのまま背後様がお好きなように組んで頂けると嬉しいです！

選んで頂けたのが嬉しいあまりに初回より長々とした乱文をすみません！改めまして宜しくお願いいたします。)

(/此方こそ、こんなに可愛らしくて世界観や此方の萌にハマった息子様をご提供いただけるなんて今からワクワクが止まりませんん…！初めから期待以上の子で秒で撃ち抜かれてしまいました…。何卒よろしくお願いいたします！！

そして非常に可愛らしい息子様の構想をありがとうございます…！！大歓喜です、文字が読めないとか最高ですね…。気紛れに膝の間に座らせて書類の読み聞かせしてあげたいですね…。ぶりっ子ちゃん気質も非常に愛らしいです、助かります…(拝)
プロフィールに関しても全く問題御座いません！強いて言うなら、年齢が未確定の状態でしたら20代半ば頃が嬉しいです…！

追加設定も大歓迎です、萌でしかありません…！拝見して色々とと妄想が膨らんでしまったのですが、ネグレクト経験あり及び自己肯定感激低ということなので優しさや人肌に弱い子だったりすると非常に可愛らしいですね…！褒められる際に撫でられたりスキンシップがあるとめろめろ照れ照れするし何ならちょっと困るくらいの子でも可愛いです…！自分から触れるのは問題無いけど触れられる事にあんまり耐性が無いとか…！
またお薬についてですが、忠犬であるように定期的にお薬を接種させてトリップさせるなりして暗示というか催眠チックに躾られているのも良いかなと思いました…。この辺りは下手すると規約に抵触しそうなので、一部暗転させつつという感じになるかと思うのですが…！
もちろん此方が勝手に垂れ流している妄想程度なので、お気に召さなかったり苦手な部分がありましたら全然取り入れなくても大丈夫です！

此方から息子様への要望は以上としまして、然程多くはないのですが現時点で考えている幹部の追加設定を以下に記載させて頂きますね！
中国人と日本人のハーフ。父親は別の組織の幹部補佐をしていたが、その組織絡みで10代半ば頃に母親が逝去。父親と彼が所属する組織に反感を抱くようになった時、今の組の首領に拾われ組に所属。他組織の父親を手にかけた事で頭角を現し、その後も実力が買われ幹部へと昇進。生きる人間は薬か風俗の顧客に、死人や支払い能力の無い人間はバラすか働かせるかで商売道具にする非道さから悪名高く、部下に対しても使えないと判断すれば容赦無く切り捨てるが優秀な者には目をかけ仕事を着実にこなすエリート側の人間。現在は首領から貰った名を名乗っているが本名は日本人名。
此方もあくまで一案なのとほぼほぼ裏設定のようなものなので気になる点が御座いましたら修正致します！何なりとお声掛けください！

此方こそ長くなってしまい申し訳ございません…！よろしくお願い致します！)

(／愚息の確認と改めて素敵な幹部様についてを教えて下さりありがとうございます！身に余る程のお褒めの言葉も頂いてとても恐縮です…！
アッアッ、読み聞かせのように書類を読んでくれる時間が大好きな愚息です、間違いないです…！幹部様が読み解いてくれるから覚える気がなくて簡単な文字しか読めないまま今に至るんだと思います。
人格の根っこの部分がネグレクトを経てる事で愛してもらう為には愛玩されるべきポジションに居ないと駄目だと本能でわかっている筈なので、庇護者である幹部様にぶりっ子で甘えてデレデレと好意を垂れ流しになっているそんな男になる予定なのですが…！！正に！！！その通りで、甘える分には照れも躊躇いも無いのに幹部様からの触れ合いには過度の照れと嬉しさで逆にどうして良いのかがわからず困惑してしまうそんな男にしたいと考えておりました！
定期的なお薬に関してですが完璧に薬が抜け始めると多少なり自我が芽生え始める(僅かな反発が見られるなど)ので催眠状態に落とす目的で規約に反しないように暗転を交えて取り入れられればと思います…！

頂きました幹部様のままでぜひお願いしたいです。厳しくストイックさが伺える幹部様の気紛れの寵愛を貪欲に求め続けて、時間がかかってもいつかは恋愛心に落としたいと企てておりますので宜しくお願いいたします。
それでは改めて先程相談させて頂いた旨を組み込んだプロフィールを作成したいと思います！最後に確認だったのですが舞台は日本ではなく中華(知識が乏しいので架空中華、もしくは中華風になってしまうかと思います…！)で宜しかったでしょうか…！読み取りが出来ずに申し訳ないです。そちらだけ確認をお願い致します。)

(/ひえ、可愛い…。ぜひ読み聞かせシーン入れましょう！！此方も息子様の地頭の良さを理解した上で覚える気が無いらしい事はとっくに察していて、寧ろ読み聞かせた方が効率が良いとすら思っているような感じでいきますね！
萌が完全一致していたようで何よりです…！今から息子様を甘やかすのが楽しみでなりません…そちらの設定でお願い致します！！

わ、ありがとうございます…！ではそのように折を見てお薬シーン入れさせていただきますね！反抗的な息子様も非常に楽しみです、多少ボコってしまうかもしれませんがご了承ください…！(土下座)

もちろん、片方が恋愛感情無しのCPが好きすぎてそう簡単に恋愛には転びませんが、いつかは手放しに愛でる事ができるような関係になる予定ですので此方こそよろしくお願い致します！！

そうですね、此方も架空中華くらいで考えておりました！創作なのでその辺はフワッと柔軟に対応していきましょう！擦り合わせありがとうございます！
プロフィールが完成次第提出させて頂きますので、お手隙の際に息子様のプロフィールをいただければと思います！何卒よろしくお願いします！)

お先にプロフィールが出来上がりましたので投下させて頂きます！ご不明な点や気になる点があれば仰ってくださいませ…！

劉(リュウ/ラウ) / 38歳
容姿/濡羽色で艶のあるストレートの髪。目元まで長さのある前髪は左側を分け目にしてセットするのが常で、右目は髪の隙間から覗く程度。サイドは耳を覆う程の長さがあり、項を僅かに刈り上げている。整えられた平行眉に奥二重で涼し気な切れ長の目。左目は生まれながらの深い黒の瞳をしているが、右目は抗争の際に銃弾を受け負傷、以来失明しており白く濁ったような色をしている。身長185cm。一見細身だが筋肉の付いた引き締まった体躯。普段はスーツを着ているがきちんとした装いは苦手で、ネクタイは締めずに第二ボタンまで開けている。ジャケットは袖を通さずに肩に羽織るか小脇に抱えている事が多い。汚れが目立つのを嫌い、シャツは大抵黒の物を着用。派手な物を好まず、柄が入っているとしても黒地に黒刺繍等の目立たない物が多い。シックな雰囲気を好む。足元は常に磨き上げられた黒の革靴。背中一面に色の付いた龍の刺青を施しており、両肩には牡丹や蓮の模様を彫っている。
性格/年相応の落ち着いた雰囲気や構成員の多くと顔を合わせる公の場では滅多に言葉を発しない寡黙さから近くに置いている一部の部下以外からは冷静沈着な頭脳派と思われているが、実際の所は口よりも先に手が出やすい上に口を開けばお世辞にも良いとは言えない言葉遣いが目立つ。普段は接する相手に合わせ日本語と中国語を使い分けているが、感情が昂った時等は反射的に中国語での罵詈雑言が飛び出す。性格上周囲に反乱分子ができるのは常の事だがそれを嗅ぎ分ける鼻の良さとカリスマ性を備え、ついでに仕事は抜かりなく遂行する事から上司からの信頼も厚くそれなりに人間関係を築いている。他人に一切の興味が無いようにも見えるが思いの外世話を焼くのは嫌いでは無く、優秀な部下には目をかけ贔屓にするような一面もある。最近は近頃拾った犬のような部下の躾に忙しく、わざと手のかかるような振る舞いをする面があるのを理解していながら根気強く躾けようと何かと四苦八苦しており、頭を抱える事も多々。それでも何の気紛れか手放さずに居るのは甘やかし気質が作用している部分もあるようで、部下に事ある毎に「捨てれば良い」と助言されては子供のような黙りを決め込む日々。
備考/酒は嗜む程度だが重度のニコチン中毒で常に煙草を咥えている。中国人と日本人のハーフ。父親は別の組織の幹部補佐をしていたが、その組織絡みで10代半ば頃に母親が逝去。父親と彼が所属する組織に反感を抱くようになった時、今の組の首領に拾われ組に所属。他組織の父親を手にかけた事で頭角を現し、その後も実力が買われ幹部へと昇進。生きる人間は薬か風俗の顧客に、死人や支払い能力の無い人間はバラすか働かせるかで商売道具にする非道さから悪名高く、部下に対しても使えないと判断すれば容赦無く切り捨てる。現在は首領から貰った名を名乗っているが、本名は永峰仁(ﾅｶﾞﾐﾈ ｼﾞﾝ)。

大変お待たせ致しました…！！
漸くプロフィールが仕上がりましたのでご確認をお願いいたします。
劉さんのプロフィールもありがとうございます！とてもわかりやすく素敵なご主人で釣り合うかどうかドキドキしております…！修正箇所が有りましたら何でもお伝えください！


夜鈴(イーリン)／22歳～24歳
容姿／幼少期の栄養不足に加えて成人してからは薬物による食欲減少が祟りひょろりとした体型だが、身を守る為のの防衛として見た目じゃわからない筋肉が乗っている。太陽の下だと役に立たないので夜の行動が多く自然と不健康な色白。深い夜を色にした様な濃い藍色のミディアム程の髪の毛を後ろで三つ編みにしており、ひと房だけが月の様な澄んだ金色をしている。自分でも年齢を把握していない為、見た目から推測するに20半ばだろうと思われる。生まれつき四肢が長く細っそりとしている事も加わり175cmではあるが実際の背丈よりも大きく見られがち。誰がどう見ても胡散臭く、控えめに言ってもカタギの人間じゃない事が伝わる。切れ長の目は幹部様の前では特ににこにこと笑っており糸の様に細められている。笑顔の形をやめ、開かれる目は髪のひと束と同じで控えめながら静かに光る落ち着いた金色をしている。三白眼で黒目が小さく、無表情で目を合わせるだけなら酷く冷たく血も涙もない残酷な人だと直感的に思わせる温度のない人間。そんな目元を彩るのがチェーン付きの丸サングラスで気分によって変えるが基本的に薄く色が入っているものが選ばれている。鮫を思わせるギザギザの歯並びの中でも特徴的なのが八重歯で薬物をやっていながらも欠けることなく立派なエナメル質が収まっている。幾つかの刺青があり右腕には牡丹の花、左腕には彼岸花、首には犬猫がつける様な赤い紐が括るデザインで喉の辺りに鈴が彫られている。ズボン式チャイナ服で上着は藍色に金糸刺繍で花や龍が描かれている。全体で見た時に何処にいるのかがすぐにわかるガチャガチャと騒がしい容姿。
性格／痛い事も辛い事も全部が嫌な甘ったれ。生き抜く為にどうするべきかを命を張って経験することで学んできた男。単純なようで弄れた性分を持ち歪んでいるようで拗れるくらい真直ぐ。喋りが特別上手い訳じゃないが勘が良いので攻め時と引き時を上手く見極めることができる。典型的な動物的価値観なので何がどうひっくり返っても敵わない、勝てるわけが無いと学ぶ事で素直に従う事が出来る。その癖、時間が経つと今の自分なら勝てるかもと舐めた事を考え始めるのも動物的。勝てないと思っている時は従順で素直で文字通り盾となって主人を守る事に少しの躊躇いも無い。愛されたいと渇望する癖に愛される事が怖い。元々何も持っていなかったので自分の持つ気持ちもコミュニケーションも与える事、主導権を持っていることは安堵を覚える。見返りとして何かを与える事が出来るなら平気だが、何も返せる状態じゃない時に愛を与えられると困惑してしまう。
備考／酒、煙草共に依存していないがタダで貰えるならいくらでも欲しい。元々アッパー系の薬物に手を出してドップリと浸かっていたので薬物を前にした時だけは手を出してしまいそうになる。今は犬として役に立つ為に薬物を抜けたと思っているが、実際には抜けかけると自我が芽生え始めるので薬物を与えられる事で適度にハイな状態が続いている。幼少期はネグレクトされた環境を生き抜いたサバイバー。プライドも何も無いので生きる為ならなんでも出来る。組織の細かい事はわからないし理解をしようともしていないので自分にとっての従うべき主人はただ一人、自分を歯向かう気が起きないほどボコボコにした彼しかいない。ある意味心酔しているので彼以外の事は本当にどうでもいいと思う。命令を受けること、指示を受けることが好き。逆に放置を受けると拗ねてしまいわざと揉め事を起こすなど主人の仕事の邪魔になるような事をしでかしてしまう。その末に暴力を含めたお仕置を受けても放置されるよりずっといい。

(/ひええ、素敵な息子様をありがとうございます…！可愛らしい上に影もあり非常に魅力的な息子様で今からお話させて頂くのが楽しみでなりません！！作り込まれた設定と息子様に此方こそ釣り合うものか不安がありますが、このご縁に感謝しつつ物語を紡いでいければと思います…！

特に修正して頂きたい点は御座いませんので、お話スタートのシチュエーションについてご相談させていただければと思います！お声掛け頂いた際のシーンの続きからでも良いですし、読み聞かせシーンやお薬シーンから始めても良いかなと思うのですが、何かご希望御座いますでしょうか…！)

（／ご確認して頂いてありがとうございます！恐れ多い程のお褒めの言葉まで頂いてしまって…！劉様がとても素敵なご主人ですので少しでも釣り合えればと時に従順に、時に振り回すように共に楽しく過ごすことが出来ればと考えております！

お話の始まりですが、もし宜しければ最初ですのでお声掛けの場面からの延長線で組織に戻ってからという流れで読み聞かせのシーンより始められればと考えております…！いかがでしょうか！）

(/かしこまりました！では軽めのお説教を挟んでから読み聞かせシーンに移行して参ります！此処から初回ロルを回させて頂きますが、何かご不明な点や気になる点が御座いましたらいつでもお声掛けください！此方からも展開に関してご相談させて頂くことがあるかと思いますが、その際は何卒よろしくお願いいたします…！)


(面倒事を起こした部下を連れ立って事務所へ戻るその姿から発散される雰囲気は正に説教モードの一歩手前。ただでさえ黙っているだけで他人の目には冷ややかに映る表情は僅かながら曇っており、事務所に着くなり上質な革張りの一人がけソファに腰を下ろし。シガーケースから煙草を取り出し口に咥えればすかさず火を点けにやって来た部下によって紫煙が立ち上ると、手をひらりと上げて無言のまま退室を命じ。人払いをすればこの静謐な空間に居るのは自分と今し方回収してきた部下の他には無く、さてこの部下の処遇をどうしようかと暫く物も言わずに煙草を吹かしながら思案し。とは言え先程の様子は単に面倒事を起こしただけではないように見え、一度深く煙草を吸い紫煙を口から吐き出すと短く告げ)
──説明しろ。

（／初回ロルを有難う御座います！早速絡ませて頂きました。同じく交流の中で解り難い描写など有りましたら都度ご指摘頂けると嬉しいです。お互いが楽しめるように是非、相談をさせて下さい…！それでは背後は一度下がらせて頂きます！）

───対不起！！、ここ最近うちの扱う薬の動きが弱かったんで、調べたです。然后！見た事ない薬物が若い奴らの間で売買されてるって嗅ぎつけました。（擦れ違う誰も彼もが時に哀れみ、時に余計な事をするなと苛立ちを持った視線を浴びせてくるのを肌で感じつつ、そこに対する反省は少しも見せず。ソファに腰を下ろした相手の前で両膝を地面に当てて頭を垂らした姿で一言目には謝罪の意を込めて力強くすみませんでした、を伝え。それから一呼吸、そうしたら。と言葉を重ねるとズボンのポケットの中に収めていた安っぽいパッケージの中には錠剤が数個綴じられたそれを取り出して水を掬うようにお椀の形にした手の中に乗せて相手へ献上し「来来、我希望ｲ尓能看到（ちかづいて、これを見てください）どこかの人間が大哥の縄張りを荒らしてる。です。」兄貴の縄張りを荒らしたのは他ならない己もそうだった。そこまで言い切れば落としていた頭を持ち上げて状況説明を締め括り。）

──原来如此。
(差し出されたパッケージを摘み上げ目線の高さに翳してみれば確かに見覚えの無いもので、相手の所々拙い言葉での説明に耳を傾ける一方最近感じていた違和感の正体がこの錠剤を発端に脳内で繋がり始め形となって浮かび上がって来れば無意識に「なるほど」と一言呟き。いずれは明らかになったであろうが、それにしても嗅ぎ付ける早さと勘の良さは目を瞠るもの。時折見せる発作的な反抗のようにただ面倒事を増やした訳では無いと理解すると、それを懐に仕舞い煙草の灰を灰皿へ落とし。しかしながら今回の相手の暴れようを看過する理由にはなり得ず、普段相手を叱る時よりは落ち着き払った声で滔々と説教を並べ)
簡単に他所の組の奴に手ェ出すんじゃねぇ。何度も言っただろ。感情で動くな。テメェの身の振り方も判断できねぇような犬は必要ない。夜鈴、お前の主人はお前自身じゃない。俺だ。お前の行動も考える事も俺次第。自分がした事が、言った事が俺の目にどう映るかを考えろ。そんな事もできねぇ犬の面倒を見てやる義理は無い。分かったな。

知道了！正如我兄弟所説！！（酔っ払うほど大好きな目が二つとも己の事だけを写している。そこに厳しく恐ろしい叱責の意が込められていたとしてもお構い無し、本当の意味でわかっているのかいないのか。犬が主人の留守中に構って欲しくて靴に穴を開けるのと同じ、目を向けて欲しいが為に行う悪戯としかきっとかんがえていないのだ。悪びれていると言うよりも相手がそう言うならそれが正しいのだと言葉をただそのままに鵜呑みにするようににっこにこと笑顔を見せて『わかりました、兄貴の言う通りに』と従う様を見せて。何をしていなくとも多々に渡る好意がハートマークとなって身体に纏いつつ、うっとりと陶酔する表情が期待するのは【少なくとも利益も与えたはずだと踏んで、今この場で与えられる褒美】に対してらしい。「……大哥、大哥の邪魔になる犬コロは先に喰ってやりました」もう一度、先に発言をするのは弁明ではなくこのまま野放しにしていた時に発生するうちの損害について、無意識に舌なめずりで下唇を舐めれば僅かに切れている箇所からほんのりと鉄の味がして）

(一も二もない返答は理解に及んだ末の言葉とは到底思えず、此方を見詰める双眸は純真そのもの。そこに狂気に近しい崇拝のような色が滲んでいるのを認めてまだ薬が効いているらしい事を確認しては、続けられる弁明どころかまるで自分の働きを主人に認められんとする犬のような言葉に眉根を寄せ呆れの滲む表情を浮かべて深い溜息を吐き。しかしそんな愚かささえ許容してしまうのだから部下にも散々釘を刺される「夜鈴に甘い」の言葉も強ち間違いではないのだろう。そうは思いながらも再び吹かした煙草の灰を灰皿へ落とすと、自らの膝をトントンと指先で叩いてそこへ顎を載せるように示し)

！、───（結局の所叱られたと感じるよりも許されたと受け取る方が比率を多く示したらしい。相手の指先が膝の上で数回跳ねるのを目視すればそれが何を誘導しているのか、それが直ぐに頭に浮かんで考えるよりも殆どが反射行動のように前のめりとなり。ほんの少しの抵抗も見せず、無防備なまでに僅かの不安も持たずに急所である首を伸ばして相手へ委ね。膝の上に顎を重ねると遠慮をすること無く頭部の重さを預けて、体制的に必然とニコニコと細まる瞳から縫うように見上げる目線で相手のことを捉えて。既に今、この状況がご褒美になっているのか言葉を発すること無くともご機嫌であるのが空気感から表に出て）

(既にこの後何が待っているのかを理解しきっているらしい相手が殆ど反射のような勢いで膝に顎を載せて来れば思わず目元が緩みかけ。この喜びように毎度の事絆されてしまうのは自覚していながらそうと知って甘やかしてしまうのも常の事、容易に手の届く範囲へやって来た頭に手を置くと煙草を吸う片手間のように撫で。何はともあれ常人には簡単にはできない事をやってのけたのだから褒めて然るべき。そんな考えから説教との比例を考えればまるで釣り合わない短い褒め言葉を告げて)
夜鈴、良くやった。

更多的、更多的。(言葉よりも何よりも気まぐれと戯れるように触れる指先が嬉しくてめろめろになってしまう。彼へ向けた発言というよりかは空へ飛ばす当てのない声の様に気もそぞろにぽつりぽつりと『もっと』の声が繰り返して何度もこぼれ落ち。何度目かの撫でる動きには自らグイと頭を寄せてより強い力で触れられることを望んで見せて。その動きは宛ら犬が甘える際にマズルを使って己を撫でることを強請る動作にもよく似たもの。大好きだから触れて欲しいと無条件の愛を求めて無防備に身を寄せ「大哥、さっきのやつ。粗悪品の臭いがする、ます。やっすい葉っぱを適当に混ぜたやつ、あれじゃあ楽しくなれねぇですよ」確信は無い。けれども自信はある。パッケージを手に取っただけでも鼻につく癖のある匂いは間違いのない粗悪品だ。そんな自身の体験を基に伝えて)

(あまりにもよく懐いた飼い犬に近しい言動に微かに頬を緩ませると、その強請る声ともつかない呟きと動作に大型犬を愛でるような手付きでわしわしと頭を撫で。髪を撫で続けていれば手元から聞こえてくる言葉は凡そ常人とは思えない彼でなければ鼻で笑ってしまうような物で、片方の眉を上げて安物を横行させるような商売をする組に幾つか脳内で当たりをつけ。何処の組が何を企み何をしているのか見当が付いてくれば何処か満足そうに口角を上げて笑み、髪を撫でていた手の人差し指で擽るように相手の鼻筋を撫で)
…よく鼻が利くな、お前は。

感到高興。俺役に立つ、我喜歡的人。(力強く撫でられればそれを欲し求めていたからこそ認められたと頭は錯覚を生み出し無い自尊心が満たされて。相手の事だけを見ていればほんの少しだけ持ち上がる眉の動きを見抜き、その表情が相手を喜ばせているとそこまでを見抜けば嬉しそうに蕩ける顔でにこにこと笑い『嬉しいです』と今の気持ちを真っ直ぐな単語に変えて。鼻筋を辿る指の温かさが嬉しくてきゅんと胸が鳴るのと同時に直接的な体温に少しだけ狼狽えて、ほんの僅かに体の筋肉が強張る動きの硬直を見せて。僅かな違和感の後に伝えるのは「好きな人が喜ぶ』と彼が喜ぶことが嬉しくて仕方がないという忠犬正しくと言った発言で。彼が喜んでくれるなら安価に意識を飛ばせられる粗悪品に手を染めていた経験も悪い物じゃないと見当違いの誇りを見出して)

(要望に応えれば存在するはずも無い尾が勢い良く振られているのが目に見えるようで、それはそれで満たされるような妙な心持ちを抱えながら雑な手付きで結われた髪が乱れるのも気にせず撫で続け。いっそ呑気な程に状況にそぐわない喜びを露わにする様子には呆れを覚えながらも、この常に気を張り右にも左にも敵か味方か判別のつかない人間が多い環境に置かれていては僅かな癒しの心境に至るのも確か。此方から触れれば時折見せる緊張を露わにする様な反応にも愉快さを覚え、恥も外聞も無い愚直な「好きな人」の言葉へ溜息とも笑みとも取れる吐息を零して。そこで相手の髪から手を離すのはご褒美が終わりの合図。ゆったりと紫煙を吐き出し短くなった煙草を灰皿に押し付けながら告げると、室内に鎮座する重厚な机を顎で指しそこにある書類を持ってくるよう目配せした後懐から取り出したシガーケースからまた新たな煙草を摘み上げ)
夜鈴、勉強の時間だ。

好的。我的主人、望む。これだ、です（力強くわしゃわしゃと触れられるのが嬉しくて、夢中になる。与えられる褒美にめろめろと心を蕩けさせているこの現場を第三者が見ていたなら夜鈴をとんだ腑抜けだと馬鹿にして下に見ること間違いない。それ程までに牙が抜かれた無防備な姿を以て全身で服従を示していて。幸福の時間が終わりだと伝わると膝の上に乗せたままの顔を持ち上げて、相手の視線の先を追い掛け。勉強の単語に嫌がるような個人の感情を見せず、飼い慣らされた犬が朝刊を取りに行くように目的の物に向かって迷いなく進み。勿論、最初に口にするのは『わかりました』と素直な返事で、乱れた髪はそのまま整えること無く触れ合いの余韻を残したまま。手にしたのは書類が束になった物、それを持って定位置に帰ると元通りに相手の足元に両膝をくっ付けて『ご主人の望む物』である書類を掲げ、手渡して。この後に控えているお勉強とは相手の声を聞ける物として認識しているらしい、拒否反応は無く逆にわくわくと期待の含まれた雰囲気で顔に掛ける眼鏡を外し、チェーンを使って首にぶら下げて思ったままに『わくわく！』と声に出すと、何が記載されているのか全く読めない文字の並びをただそのまま絵を見る感覚で視界に収め）令人興奮的！