29340 2023-08-01 10:16:20 |
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(榊)
─さあ、「ひと」らしく眠るとしようか。
(月が完全に雲に覆い隠され、木々も静まり返った頃、彼は蛇たちにそう微笑み掛ける。蛇たちは呼応するように雑草の隙間へと潜り込み、彼は社の中へと戻っていった。草木の模様が刺繍された布団に身を委ね、瞳を閉ざし、必要のない睡眠の中へと落ちてゆく)
(ジュリア)
決まっているだろう?勿論、ボクの助手として事件解決の手伝いをすることさ。
(手持ち無沙汰のように長い髪を指先に巻き付けつつ、『彼』は貴女を見据えて再び笑った。チェアから腰を起こすと本棚の方へ歩き、いくつかの分厚い専門書らしき書籍を掴み出すとテーブルに置く。「ほら、コレはキミの所有物だよ。ボクの事務所に置いて帰るのはやめたまえといつも言っているじゃないか」呆れたような声色でそう呟き、また自身の定位置へと戻っていき)
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