ゆっち 2023-07-06 00:23:07 |
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「……逆に聞きたいんだけど、よく皆あんなに派閥争いとか面倒なことに躍起になって頑張れるよね」
(美浜からの疑問に少し俯いて考え込むような様子を見せた癒那だったが、しばらくして顔を上げて苦笑しながら言葉を紡ぐ。)
「確かにあの時上手いこと介入すれば、アタシも今は生徒会やらでそれなりの地位に就けたんだろうけどさ……それって何の意味があるの? 『有名になりたい』だとか『自分の力を誇示したい』だとか『ただ偉くなって誰かを見返したい』だとかそういうことを思ったり、他の『野望』とか『目的』があって多分皆頑張ってるんだろうけど……」
(確かに前年度の派閥争いに介入すれば今頃は、かなりの地位を築き学内でもそれなりに名の知れた人物になっていたはずだ、だが彼女はその大きなチャンスをただ『興味が無い』と切り捨てて何もしなかったのだという)
「アタシはアタシでそれ以上でもそれ以下でもない、わざわざ何かしらの『地位』や『功績』を残して何者かになる必要なんてどこにも無いし、生徒会に入って何か成し遂げたいことも無い、ただ今をそれなりに生きていられればそれでいいんだよ」
(生徒会で高い地位に就くことはそれなりの意味を持ち、もちろん様々な恩恵があるのだろう、だが癒那にとってそれは取るに足らない必要のないものなのだと言う。それ故に彼女は力を持ち得ながら何処まで行っても無関心を貫いているのだと話す。)
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