29325の名無しさん 2023-07-04 01:09:40 |
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初回ということもあり、状況描写が含まれた結果長めになってしまいました…ご負担にならない長さでお相手いただければと思います!
一度本体はこちらで失礼いたしますが、何かございましたらご連絡ください!(蹴)
--------キリトリ線--------
──あと5分くらい、かな
(月明かりしかない夜に紛れる真っ暗な学校の屋上で、制服のスカートの裾をひらめかせながらフェンスにもたれる生徒が一人。独り言を呟きながら外したメガネの奥で赤い目が紅玉のように月明かりを反射してきらきら光るが、それもどこか澱んだ不気味さを持って揺れるだけ。胸ポケットにメガネをしまい、ぼんやりと空を見上げながらも白魚のような手は自然とジャケットの内側へ伸び…鈍く光るナイフを握って引き出した。怖いわけでは断じてない、隠れる場所が豊富な校舎内ではなく屋上にいる理由も下からしか基本的に人が現れることが無いからという単純な計算の上だ。時間になったら上から下へと追い詰めるように動けばいい、ただし体力が持つ範囲内で。腕の調子を確かめるように、ナイフを持った腕を軽く空を切るように振りながら時間が来るのを待ち)
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