天使と悪魔はワルツを踊る(〆)

天使と悪魔はワルツを踊る(〆)

グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-02 08:48:30 
通報
待ってるぜ、クソ天使サマ。

(お相手様決定済)

コメントを投稿する

  • No.97 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-18 19:59:33 

…ハッ。
(悲しいから美しい、自身の赤く冴えた瞳をそう評されたジャスティスは負け惜しみのように鼻でその言葉を嘲笑ってみせた。眼の前で美しく輝いている、柔らかなエメラルドグリーンに、自分の全てを見透かされたとでもいうような気がして、内心は穏やかで無いものの、反抗はせずされるがまま、彼女を見下ろすアリシアの健康的な白さの手に頬を包まれる。ジャスティスの青年めいた端正な顔立ちが、アリシアの絹糸のようなブロンドのカーテンに包まれる光景は、傍から見れば不思議と幻想的に見えた。「…ンで?この後は何してェんだ?買いモンでも、それ以外でも。何でも付き合うぜ、取引したもんな─ホントに、『何でも』、なァ?」ジャスティスは声だけでも相変わらずの軽薄な調子を保ったまま、顔をアリシアの耳元に近づけ、砂糖菓子に蜂蜜をたっぷり付けたような、どこまでも甘ったるく作った掠れ声でそう囁いてみせ)

  • No.98 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-18 20:34:58 




んふ、……そうね。なんでも。


( 甘い、どんな砂糖菓子よりも、蜂蜜よりも、ずっとどろどろとして中毒性のある掠れた声がアリシアの鼓膜を震わす。ぞわぞわと足元から頭のてっぺんまでを駆け巡った妙な感触と彼女のそのままの意味での悪魔の囁きにくす、と天使とはおおよそ思えない女の笑みを浮かべれば、彼女を自分のブロンドのベールに閉じ込めたまま皺ひとつない艶やかなぽってりとしたさくらんぼ色の其れと彼女の薄く形の良い其れをそっと重ね合わせ。ちゅ、と軽いリップ音の後に離れたアリシアの顔は悪戯の成功した子供のように楽しげで、キスとも呼べない子供がする挨拶のようなその行為はどうやら天使様のことがお嫌いな彼女への嫌がらせに近いようだった。「 ね、嫌だった?クソ天使様と唇を合わせて、今どんな気持ち? 」きらきらふわふわと正に天使様と評するに相応しい微笑みを浮かべながら彼女のピジョン・ブラッドを見詰めては、角度まで計算されているのではないかと思わせるほど完璧にこてりと首を傾げて見せて。 )



  • No.99 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-18 21:25:31 

…アー、よく分かんねェなァ?
(ジャスティスはしばらく全機能を停止して瞳を見開いた後、赤く冴えたピジョン・ブラッドの瞳と唇を引き歪めて楽しげに笑うと、青白い指先でアリシアの唇をなぞった。「分かんねェからよォ…もう一回頼むわ」悪戯っぽくそう言った後、彼女は自身の唇を眼の前の柔らかな唇に重ね合わせ、悪戯を思いついた子供のように片目を瞑ったかと思えば、彼女の瞳と同じように赤く肉厚な舌を這わせ、ワインを舐め取るように往復させる。暫くそうしていると飽きたのか、唐突に離れて自身の唇を舐め、「…御馳走さん。案外悪いもんじゃァなかったぜ」と口にしながら、猫でも可愛がるかのようにアリシアの顎先をするりと撫でた。片手で机の上のワインボトルを引っ掴み、自身のグラスに縁ギリギリまでなみなみと注ぎ、一気に飲み干しては満足したようにアリシアの束縛をすり抜けてしまい、再びソファに身を預けながら煙草を吸い始め)

  • No.100 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(?? ♀)  2023-07-18 21:59:35 



、─── ん、ッは、……。

( てっきり。彼女はその美しい眉を顰めて、柔らかいくちびるから舌打ちを零して、それから美しいピジョン・ブラッドを嫌悪に染めてそこに自分を映すとばかり思っていたのだ。……そのはずだったのに、なぜだか先ほど離したはずの柔らかい唇はまた自分に噛み付いたままだし、更には彼女のとろりと赤く肉厚な舌がアリシアを弄んでいる。ぞくん、と今までの小さなそわそわとした優越感が嘘のように大きく突発的な快楽の波が体を襲えば、アリシアはそれに抗うように思わず彼女の服をちいちゃな手で掴んで。─── やだ、私がするはずなの。私が楽しむものなのに。いつもそうして男を美しい白魚の手で弄ぶアリシアにとって、彼女からのカウンターは想定外も良いところであった。暫くそうしていただろうか、アリシアにとっては永遠にも感じたその時間から唐突に解放されては満足気にアリシアの顎を仔猫を弄ぶ其れのように撫でてワインと煙草を楽しみ始めた気紛れな彼女にアリシアは「 っ、……思ってたのと違う!! 」と真白の頬を禁断の果実のように染めながらぷんすこと子供のように駄々を捏ねて。まだ発熱しているかのように熱い体と、それから唇を重ねる行為なんかで大きく自分の存在をアピールしている心臓が煩くてアリシアは「 嫌(や)!ジャスティスが焦ってるところを見たかったのに! 」と半ば八つ当たりのようにぽすぽすと柔らかなソファを掌で叩いてはそれでも満足しなかったのかグラスに残っていた生ぬるいワインを全て口内に流し込んで。 )


  • No.101 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-18 22:37:16 

ッハ、そりゃあ─御愁傷サマだなァ。
(自身の反撃にまんまと引っ掛かり、顔を赤くして子供のように怒ってはソファに八つ当たりするアリシアを横目に見て、ジャスティスは一層楽しげに笑い、紫煙を天井から吊り下がっている、眩しい光を放つシャンデリアに向けて大きく吐き出した。ほんの一瞬光が弱くなるものの、煙は部屋の空気に霧散してすぐに元の、煌々とした光が戻ってくる。ジャスティスは笑ったまま、眩しそうに目を細めながら「お生憎様、オレは他人の前で焦ったりしねェんだよ」そう冗談めかして一言、整った彫刻のような横顔を晒して瞼を半分程伏せる。それに伴ってピジョン・ブラッドは、案外濃密であった彼女の、金色をした睫毛に覆い隠され、普段の彼女には見られない、どことなく憂いを帯びた鈍い光を放った。ジャスティスは買ってきたばかりの煙草を空にする勢いで煙草を消費し、3本目に火を点けたところでアリシアの方へ向き直り、「火、点けるかァ?」と火の点いたままの煙草を向け)

  • No.102 by 見た目が良くて性格が終わっている天使( ♀)  2023-07-19 00:14:48 



……なんだか負けた気分。


( いつものにこやかな天使様の笑顔はどこへやら、不満げに唇を尖らせながら彼女の方をちらりと見れば彼女は美しい金色のまつ毛を伏せながら楽しげに口角を上げているだけで。絵画や彫刻のように美しい其れは、彼女の月のような金髪と白い肌、それに反する闇の色の服たちのコントラストも相まって酷く芸術的だった。─── 天界で美しいものを嫌という程見ているアリシアが、思わず見蕩れてしまうくらいに。いつもの不敵な彼女もアリシアは好きだけれど、やっぱりこうしてアンニュイな鈍い光を放つ哀しげなピジョン・ブラッドの方が、アリシアは好きだった。彼女が三本目のタバコに火をつけたあたりで、先程まで自分の拘束の中にあった赤の宝石が2つ嵌った美しい顔がこちらに向けばアリシアはそれに答える代わりに自分も煙草を咥えれば、怠慢な動きでタバコを指で挟みつつ彼女のタバコの火を貰うように近づいて。もうすっかり慣れたシガーキスも、先程のキスの前では子供のおままごとのようだ。パチチ…ジ、と小さな音を立てて彼女の火が自分の煙草に移ったのを確認しては、1度だけ先程のキスでは見る余裕がなかった彼女の瞳を自分のエメラルドに閉じ込めたあと「 …貴方って意外とまつ毛が長いのね、 」と紫煙を緩く吐き出しながらするりと足を組んでもう一度彼女のまつ毛を確認するようにぐい、と顔を近づけて。 )


  • No.103 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-19 19:15:28 

…アー?そうか?
(アリシアに言われて初めて気付いたらしく、ジャスティスは自身の瞼に指先で触れる。言われてみれば常人よりふわりとした感触が伝わり、彼女は「…自分じゃ気付かねェモンだな」と呟いた。ジャスティスはエメラルドグリーンに見つめられても動じることなく、気怠そうに笑うと「何だよ、構ってほしいのか?」と猫でも扱うように手を伸ばす。絹糸のようなブロンドに青白い指先をくるりと絡め、楽しそうにアリシアの頬をなぞりながらも、相変わらずグラスに注いだワインを少しずつ飲んでは煙草の煙を吐き出していた。─こんな風に酒を飲んで、煙草を吸って、寛いだのはいつぶりだろうか。…コキュートスに勤務していた時ぶりか?改めて思うと自分はろくに気が抜けていなかったらしい─自虐的に笑いながらもアリシアを弄ぶ手を止める様子はなく)

  • No.104 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-19 20:48:11 



ん、ふふ。擽ったい。


( どうやらリラックスしてくれている彼女になぜだかアリシアの方が嬉しくなってしまえば、冷たい黒手袋の硬い感触ではない彼女のしなやかな手が自身の頬を優しく撫でる感触にふにゃふにゃと笑ってしまう。煙草を吸い、それからワインを飲み、それからキティを扱うようにアリシアを弄ぶ彼女はどことなく楽しそう見え、アリシアはまだ少ししか吸ってない煙草をテーブル上の灰皿に適当に置けばにこー、と機嫌のよさそうな笑顔を浮かべて小さな両手を「 ん。 」と広げて。─── 言わずもがな、先程火を貰ったばかりの煙草を置いたのはこれをするためで ───もっと構っていいのよ、そんな意味合いのふくまれたエメラルドを彼女に向けるアリシアはあくまで〝構わせてあげる〟のスタンスらしく、その美しく微笑んだ顔には特に照れや緊張は感じられない。普段のワンピースとは違うタイトな黒色のドレスから覗く女性らしい柔らかな谷間や首筋は多少なりともアルコールが回ったのかほんのりと薄紅色に染まってはいるが、それでもたった数杯のワインだけで酔うほど見た目通りの女では無いのでその瞳はしっかりと彼女を見つめていて。 )




  • No.105 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-20 13:45:36 

…ハッ。
(ジャスティスは小さく鼻で笑い、赤いピジョン・ブラッドを更にきゅう、と細めた。彼女はひどく気怠げにソファから身体を起こし、蜂蜜に砂糖菓子を漬け込んだような、粘着質な甘ったるさの漂う笑みを浮かべると、薄く赤みを帯びたアリシアの首筋を見つめる。そして、まるで仕方がないとでも言いたそうな態度で広げられた手の内へ体を背中から預けてやり、まだ充分に長い煙草の紫煙を深く吸い込み、「なァんだよ、アリシア」あくまで完全に気を抜く様子はないが、それでも普段よりは気の抜けた柔らかな声色で問うた。─こんな気の抜けきった姿。普段の、気が強く、粗雑な口調で、精神的ブレーキの壊れかかった拷問官である彼女を知っている同僚達からすれば卒倒モノだろう。普段なら指先が触れただけでもこの世の終わりかと思うほど殺気立った眼差しをその相手に向けるというのに─ジャスティスはアリシアに体重を預けながら、またぼんやりと紫煙を口から吐き出し)

  • No.106 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-20 16:42:52 



、……ふふ。
いーえ。べつに。

( すとん、と静かに自分の胸元へ背中を預けた彼女にアリシアは思わずきょとんと瞳を丸くした後に、まるでぬいぐるみを抱きしめるかのように静かにその腕に彼女を拘束し。いつもより距離の近くなった彼女からはふわりと煙草と整髪料の匂いがして、スタイルの良い細腰に回した天使の手はどうやら悪魔を離す気は無いらしく細い指同士を絡めて天使はにこりと笑い。アリシア、と自分の名前を呼ぶ彼女の声は柔らかく初めて会った時のようだが、それとはまた別の…紳士のお面を被っている訳では無い、彼女の気の抜けたその声色にアリシアは満足げで言うなれば〝人嫌いの猫が初めて自分から頭を撫でさせてくれた〟ような気分だ。「 働き詰めの悪魔様を甘やかしてあげてるの。 」だなんて綿菓子のような軽さで、自分の柔らかな金の絹糸とは違う彼女の シトラスの香りのするしっかりと整えられた髪を毛流れに沿って小さな手で撫でては彼女の肩に顎を載せてふふん、とお姉さん気取りで笑ってみせて。 )


  • No.107 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-20 20:56:24 

…ハハ、そうかよ。
(随分と偉そうなアリシアの物言いに、ジャスティスは少しばかり呆れたように笑いつつ、自身の肩に載せられたアリシアの絹糸のような髪を、仕返しと言わんばかりに雑に乱しながらわしわしと撫でた。そう言えば尻ポケットで先程から何度も振動している携帯電話─仕事を回すな、と言ったにも関わらず彼女に掛かってくるということは、恐らくよっぽどの緊急事態なのだろうが─のことは完全に無視し、短くなった煙草を、眼の前のガラス製の灰皿に押し付けて揉み消す。ジャスティスは透明なガラスの灰皿に白っぽい灰が溜まるのを無言でぼんやりと眺めた後、「…アー…疲れてンのかもなァ」と誰に言うでもなく呟き)

  • No.108 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-20 21:50:22 



……ねぇジャスティス、寝てしまえば?

( 疲れてるのかもしれない、と誰に告げる訳でもなく彼女の唇から零れ落ちた言葉を聞けば、アリシアはふむ…と考え込むように唇を尖らせた後にパチン、と指を鳴らして自身の天使の羽根を露出させては、そのまま人工的なシャンデリアの灯りから遮るようにして彼女と自分を包んで。─── 夜の空気が落ち着く、と言っていたし、それなら暗い方がまぁ落ち着くだろうとアリシアなりに気を使った結果だ。もう一度撫でたら嫌がるかしら、それはそれで彼女の嫌がる顔が見れるので良いけれど。と相も変わらずマイペースに考えながらも上記をさらりと問いかけながらもう一度彼女の髪を撫でれば「 それともクソ天使サマの枕じゃ不満かしら。オトコのコには人気なのだけど。 」とにっこり微笑みながら首を傾げるように彼女の肩に頬を置いて。 )

  • No.109 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-21 18:24:12 

…アー…だな。
(ジャスティスはアリシアに髪を撫でられると若干眉を顰めるものの、視界を遮る心地良い暗さに目を細めた。──嗅ぎ慣れた、夜の匂いがする。そう意識した途端に襲ってくる、心地良い全身の倦怠感に身を任せ、ジャスティスは瞳を伏せた。─遠くから自身を呼ぶ同僚の声と、罪人の阿鼻叫喚が聞こえてくる。上等な黒いスーツ、今と違ってまとめることもなく伸ばしっぱなしの乱れた金髪。どうやら、コキュートスに勤務していた時代の夢を見ているらしい。自身の手には細かな字の書かれた本が載っており、椅子に腰掛け、断末魔を上げる罪人たちを見下していた。横で同じように本を持つ同僚と時折会話を交わしながら、本に何かを記入している自分がいる。部下らしい高等悪魔が自分の方へ駆け寄ってきては見るも無惨な姿の罪人を差し出しながら『コイツは廃棄か、それとも返還か』と問いかけてくる。廃棄だの返還だのと判断を告げ、また本に何かを書き記す自分。─夢現の中でジャスティスは悪態を吐いた。「…見たくも、思い出したくもねェ」シャープな形の唇から吐き出される悪態は、どこにも届くことなく消えて)

  • No.110 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-21 20:18:19 



……。

( ほんとに寝てしまった、とアリシアは何度か宝石のようなエメラルドを瞬きさせた後にそれ程までに地獄は大変なのだな…とまるで彫刻のように動かない悪魔をただひたすらに優しい手で撫で続け。此処で自分に心を開いてくれた!と思わないあたりが実に天使らしくない。そうして、彼女の頭を優しく撫で続けてどれくらい経っただろうか。ぽつりと彼女の薄い唇から零れた言葉にアリシアの手はぴたりと止まる。いつも三日月のように意地悪く歪んでいる唇が存外柔らかいことを知ったのはついさっきだ。……悪夢でも見ているのだろうか。アリシアは彼女の瞳を覆うかのように暖かく優しい手をそっと被せれば、「 ─── ……、どうか幸せな夢を。 」と鈴のような声で呟けば柔らかな唇を彼女のこめかみに何度か落とし。加護は載せていない。悪魔に其れが効くのかなんて分からないし、きっと彼女は其れを酷く嫌っているから。それでも高等天使からの祈りに似た呪いのような其れが効くように、アリシアはちゅ、とまたひとつキスを落として。 )


  • No.111 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-23 07:34:07 

……ハハ、いい夜だったぜ…アリシア。
(暫くはキスにすら気付かない程深く眠っていたが、矢張り自室でないとどうにも落ち着かないのか、ジャスティスはふと目を覚ました。自分にだけ降り注ぐ夜の隙間から覗く、柔らかなエメラルドグリーンに、いつものように不敵に笑いながらそう軽口を叩いて、彼女はするりとその夜から抜け出す。尻ポケットに手を遣ると今日買ったばかりの煙草は既に空箱になっており、忌々しそうに舌打ちをしながら、渋々眼の前のワイングラスに残る僅かなアルコールに口を付けた。「…アー、煙草また買い直さねェとな」そう呟いてからジャスティスは何かを思い出したか思いついたらしく、尻ポケットから携帯電話を取り出して何やら触った後にソファから立ち上がり、「アリシア、この後どっか行かねェか?」と問いかけ)


(返信が遅れて申し訳ありません…)

  • No.112 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-23 23:33:49 



─── ふふ、それなら良かった。

( 柔らかな夜を抜け出した彼女の言葉にふわりと微笑めば、彼女を包んでいた夜をふわりと一度だけ大きく羽ばたかせた後にそのまま手品のようにそれをパッと消して。タバコが切れた様子の彼女にくすくすと笑いながら「 買い直すまでどうぞ。 」と自身の細いタバコを1本だけ抜いて自分の唇に咥え、まだ数本ほど中身のある煙草の箱をひょい、と投げては煙草に火をつけて紫煙を天井へふわふわ吐き出し。何やら思い出したかのように携帯の操作をする彼女を煙草を燻らせながら見ていたが、投げかけられた彼女の問いにぱっと花が咲くように笑えば「 もちろん。エスコートしてくださる? 」といつもの様に甘ったるい声で応え。 )


( / いえいえ!お忙しい日もあると思いますので無理せず御相手してただけたら嬉しいです…!! /蹴可 )

  • No.113 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-23 23:33:52 



─── ふふ、それなら良かった。

( 柔らかな夜を抜け出した彼女の言葉にふわりと微笑めば、彼女を包んでいた夜をふわりと一度だけ大きく羽ばたかせた後にそのまま手品のようにそれをパッと消して。タバコが切れた様子の彼女にくすくすと笑いながら「 買い直すまでどうぞ。 」と自身の細いタバコを1本だけ抜いて自分の唇に咥え、まだ数本ほど中身のある煙草の箱をひょい、と投げては煙草に火をつけて紫煙を天井へふわふわ吐き出し。何やら思い出したかのように携帯の操作をする彼女を煙草を燻らせながら見ていたが、投げかけられた彼女の問いにぱっと花が咲くように笑えば「 もちろん。エスコートしてくださる? 」といつもの様に甘ったるい声で応え。 )


( / いえいえ!お忙しい日もあると思いますので無理せず御相手してただけたら嬉しいです…!! /蹴可 )

  • No.114 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-23 23:50:25 



( / 連投失礼しました…!! )

  • No.115 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-24 08:19:18 

…ハッ、いいぜ。
(ジャスティスは唇を引き歪め、受け取った細身の煙草を箱から一本抜き出し、早速火を点けて唇に銜える。普段彼女が吸うものとは違う、甘ったるいメンソールの香りが鼻を衝いた。若干薄く見える紫煙を吐き出しながら、ジャスティスは手袋を嵌め直し、アリシアの手を取って部屋を出ると、そのまま店を後にする。路地裏を抜け、静まり返った夜の街路に、彼女の履いているブーツのヒールが地面を蹴る音だけが甲高く響いていた。暫く歩いたところで、彼女はぴたりと足を止める。二人の目の前にあるのは、中世ヨーロッパを彷彿とさせるレンガ造りの邸宅で、ジャスティスはアリシアの手を一旦離すと、迷いもせずポケットから鍵を取り出して解錠し、「…オレのお帰りだぜ。開けな」と扉に手を触れた。その声に呼応するかのように両開きの扉はひとりでにゆっくりと開いていき、アリシアの方を振り返ったジャスティスは「…さ、どうぞ?アリシア」と笑いながら手招きして)

  • No.116 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-24 09:15:49 



…… ここ、は。

( 一体どこに行くのだろう、と特には口にせずただただ彼女のヒールの音と自分の足音が夜の闇に消えていくのを聞きながら、パチンと1度指を鳴らして自分の服装もいつもの風に揺れる真白のワンピースに変えて歩くこと暫く。ふと立ち止まった目線の先にあるのは、暗いカーテンを下ろしたような静かな夜の街に鎮座する、レンガ作りの暖かだが中世ヨーロッパのような荘厳さもある邸宅。どこからどう見てもお店には見えないし、現に目の前の扉は彼女の…主人の呼び掛けに応じるようにその固く閉ざした口を開いた。つまり、ここは。と結論をつける前にこちらを振り返った彼女の声にふわりと思考の波から意識を上げては「 えぇ。─── … お邪魔します、 」と何度も口にはしているはずなのに今日はいやに口に馴染まない言葉を零しながら、目の前のピジョン・ブラッドに吸い込まれるようにひらりと柔らかいワンピースの裾を揺らしながら彼女の元へ歩み寄り。 )


  • No.117 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-24 09:40:03 

…ン。
(ジャスティスは慣れた調子で邸宅の中へ歩を進め、近場にあったクリスタルガラス製の灰皿に煙草を押し付けた。主人の帰りを喜ぶように、ジャスティスが何気なく壁に手を触れると、薄暗い光を放つシャンデリアが次々と灯り、邸宅内を照らしていく。彼女はアリシアを先導するように、果てなく長く見える廊下を歩き、自室らしい部屋の前で足を止めると、玄関と同じように声を掛けて扉を開いた。内装は全体的に黒で纏めてあり、一見すると地味にも見えるが、モノは良いらしくシックな雰囲気を放っている。ジャスティスは我が物顔でソファに腰を下ろし、虚空に向かって、下僕を呼ぶように手を叩く。─一瞬の内に、彼女の服装が普段の無愛想な黒いスーツから、引き締まったしなやかな、どこか男性的な体格を強調するような黒のイブニングドレスへと変化していた。普段オールバックに整えてあるパサついた金髪はゆるやかなハーフアップに纏められ、眼の前の黒いテーブルクロスの上には軽食と年代物の白ワインが並べられており)

  • No.118 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-24 16:17:01 



……わあ、……。

( まるで上品な夜の香りをそのまま纏っているような内装と、それから彼女が奏でる魔法のような空間にきらきらとエメラルドを輝かせながらぽそりと零してはきょろきょろと物珍しそうに室内を見回して。と、そうこうして少し目を離した間に普段のすらりとしたスーツスタイルから一変、彼女の女性らしいしなやかさと男性らしいスタイルが共存し際立つ漆黒のイブニングドレスと見た目よりも存外柔らかい金色の髪は緩いハーフアップにまとめられたのを見てはアリシアの瞳はまた驚いたように丸められて。自分も指先ひとつで大きな天使の翼を出したりドレスを変えたりと好き勝手しているが、目の前で第三者がやっているとなにだか不思議と新鮮に驚いてしまう。「 とっても素敵。お部屋も、─── …それから、貴方も。ワインのチョイスもね。 」と、天国にある自分の部屋はこの部屋とは対照的に消えてしまいそうな純白で、それが物珍しいのかふわふわと白いワンピースの裾を揺らしながら楽しそうに笑って。 )


  • No.119 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-24 17:28:31 

…ハッ、だろ?
(ジャスティスはどこか満足げに笑って、ワインの栓を抜くと、二つ並べられたグラスに白ワインを注ぐ。自身の方のワインを飲み干した後、アリシアの方に向き直ると「…ン」と自身の隣をポンポンと叩き、座れと言わんばかりにピジョン・ブラッドを細めた。─そういえば、他人をこの家に招くのなんていつぶりだろうか。このワインも、随分と熟成されていたはずだ。街中で出会った『クソ天使サマ』にここまで許すなんて、自分もコキュートス時代から、随分と甘くなったものだ─ジャスティスは半分自虐的に鼻で笑うと、アリシアが隣に座るのをぼんやりと待っているようで)

  • No.120 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-24 20:20:56 



……ふふ。

( ぽん、と彼女の細くしなやかな手がソファを叩く。どうやら近付いても良いようで、此方をじっと見つめる2つのピジョン・ブラッドにアリシアは思わずくすくすと笑ってしまいながらぽすん、と彼女の横に腰を下ろして。何だか本当に野良猫が少しだけ自分の内側に入れてくれたような気がして思わず頬が緩んでしまう。アリシアはもうひとつのグラスにそっと手を伸ばしては天使らしい優雅で品のある仕草で香りを楽しんだ後に1口含めば、ばち!と大きな瞳を見開いて「 年代物ね?おいしい。 」と普段あまり白ワインを嗜まない自分ですら分かる深い香りと味に感心しながら上等なものを良いのかしら、という目で思わず彼女の方を向いて。 )


  • No.121 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-25 10:05:25 

…ハッ、そうかよ。
(まだ白ワインが半分程入ったグラスを呷り、一気に飲み干してしまうとコトンとテーブルの上に置いた。そのまま、ジャスティスはぼんやりと軽食に手を出す。広いソファの上にだらしなく脚を投げ出し、ゆるやかなハーフアップの金髪を片手でガシガシと乱暴に乱しながら「…ワインの良し悪しは分かんねェや。ま、適当に寛いどけ」と口に出し、客を迎えている主人らしくない態度で気怠げに微笑んだ。─矢張り自分の部屋は落ち着く。いつでも心地良い夜の匂いに包まれていて、手を一つ叩けば、何不自由なく何もかもが提供される─ジャスティスはそんなことを思いながら、アリシアの方にそれとなくワインのボトルを押しやり)

  • No.122 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-25 17:50:17 




……意外ね。貴女は家に誰も入れないタイプだと思ってたわ。

( 此方に渡されたボトルを受け取れば、テーブル上にある彼女のグラスに白ワインを注いだ後に自分のグラスも全て飲み干してまた注ぎ。ワインの銘柄を興味深そうに眺めながらいつもの甘ったるい声でからかい混じりに上記を述べてはまた一口ワインを呷る。フルーティーな果物の中にジャスミンのような華やかさの混じった其れは、この静かな夜の空間によく馴染む味だ。確かそこそこ値の張る年代物だったと記憶している、昔遊んだワインに詳しい男がペラペラと説明していた気がするが…もっとちゃんと聞いとけばよかったわね。なんて日頃滅多にすることのない後悔の念を払うようにふわり、と花が咲くような笑顔を浮かべては夜のようなこの部屋で一等光る彼女の美しいピジョン・ブラッドを見つめながら柔らかなソファにゆっくりと身を預けて。─── 夜を纏うこの部屋は酷く落ち着いて、其れは果たしてこの部屋の纏う空気なのか、それとも目の前の悪魔の空気なのか。その判断も付かないままアリシアは触り心地の良いソファをそっと撫でて。 )


  • No.123 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-26 19:45:21 

…まァな。オレも驚いてるよ。
(ジャスティスは眠たげにピジョン・ブラッドの目を伏せ、顔を背けつつも小さく欠伸をしながら答える。だらしなく伸ばされた脚がソファの上で組み変えられ、自身の髪を乱す手は更に動きを早めている。余程眠いのか、品の良いイブニングドレスはすっかり皺くちゃに、ハーフアップに纏められていた金髪も全力疾走した後のように乱れ切っていた。暫くするとのろのろと軽食を摘んでいた手が完全に止まり、口に手を押し当てつつ、大きく欠伸をしながら「…やっぱ自分の部屋だとすぐ眠くなっちまうなァ」と呟いて)

  • No.124 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-26 20:31:01 



まあ。せっかく綺麗に結んであったのに。
……ふぁ、


( ぼんやりと彼女の金髪が真白の手に乱されていくのをぼんやりと眺めながら苦笑いを漏らせは、彼女の欠伸が移ったのかアリシアももっていたワイングラスをテーブルに置き両手で口元を隠しながら小さな欠伸をひとつ。─── コトが終わったあとでも人前で眠たくなるなんて滅多にないのに。…きっとこの家の夜の香りとワインのせいね。自然と自らの口からこぼれた欠伸に自分で驚きながらも誰にする訳でもない言い訳を心の中で呟いてしまえば、いつの間にやら軽食に手を伸ばしていた彼女の手が止まっている。どうやら本格的に眠たくなってきてしまったようで、アリシアはそんな彼女にくすくすと笑ってしまえば白いワンピースに隠された自身の太ももをぽん、と叩いては「 貸して差し上げましょうか?…それとも〝別の場所〟がいいかしら。 」なんて彼女とは対照的に流れるようにウェーブしたブロンドをさらりと肩から落としながらからかい混じりに問いかけて。 )


  • No.125 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-28 07:48:16 

…ハッ、お気遣いドーモ。
(ジャスティスは一際大きな欠伸を一つ、ソファから気怠そうに身体を起こすと、ドレスの裾に刻まれた皺をぞんざいに伸ばしながらクイーンサイズのベッドへと向かった。彼女はまるで吸い込まれるかのようにベッドに飛び込み、枕に顔を埋めたまま「…寝るわ。シャワーでも何でも好きに使えよ」と言い残し、目を半分伏せながら欠伸を一つ、虚空に向かって手を叩いた。その後暫くするとベッドからはジャスティスの静かな寝息が聞こえ、部屋は一層深い夜闇と沈黙のヴェールに包まれて)

  • No.126 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-28 17:33:43 





……はぁい。

( 余程眠たいのか、此方のからかいに何か反応を示すわけでもなくそのまま広いベッドに飛び込んだ彼女にツン、と不満げに唇を尖らせては幾分かもしないうちにすぐに寝息を立て始めた彼女を起こさないように特に騒ぐことも無く静かにソファを立ちお言葉に甘えてシャワールームへ。─── …なにかした訳でもないのに、シャワー浴びてる。わたし。と頭上から降り注ぐ眠気覚ましの冷水に段々と頭は冷静になったものの、アリシア濡れたブロンドから滴りタイルに落ちていく水滴をぼんやりと眺めてはシャワーを止めてついでに冷静になったが故の思考も止めて。くしゅん、とくしゃみを1つした後に勝手に拝借したタオルで水分を粗方拭き取った後、ひとつ指を鳴らしていつもの服装よりもゆったりとしたギリシャワンピースに着替えては夜闇に包まれた部屋にふらりと戻ってきて。もう1つ小さなくしゃみをした後にぽすん、とソファに座ればだんだん部屋の空気に充てられたのか暗闇の中で優しく光るエメラルドをうとうとと閉じようとして。 )


  • No.127 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-29 22:09:09 

(返信が度々遅れて申し訳ありません…)

……
(─ああ、また…"あの夢"だ。出来ることなら思い出したくもない、地獄の底─コキュートスに勤務していた時代の夢。─勿論、今が年増だなんて言うつもりは微塵もないが─今よりずっと若く、無知で、純粋だった頃。眠っているジャスティスの瞼は引き攣り、眉と口元は小さく苦痛に歪む。彼女の脳裏に浮かぶ映像は、決まって背の高い椅子と机の上から部下と罪人を一瞥で見下しては、廃棄だの何だのと偉そうな"指示"を下している場面のようで、彼女の隣に座っているのは、─あちこちに跳ねた髪や成長途中の顔立ちこそ若々しさが目立つものの─コキュートスホールで出会った元同僚、ズドラータ。─そういえば自分から志願して拷問課に異動してやった日は、ズドラータの誕生日だったな─なんて、下らないことで意識を逸らしながらも寝付けないようで、ジャスティスは時々寝返りを打っており)

  • No.128 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-30 00:07:55 



( /いえいえ!
私がただ暇で毎日お返事してるだけですので、背後様は背後様のペースでお返事していただければ…!無理なさらず…! /蹴可 )


、…ジャスティス?

( もう少しで夢の中へ爪先から浸かろうとする頃。鼓膜をくすぐる衣擦れの音にぱち、とエメラルドグリーンを開いては彼女を起こさない程度の小さな声で名前をぽつりと呼べばそのままシャンプーの香りをまといながら彼女が眠っているベッドの方へ。まっさらなクイーンサイズのベッドで眠る彼女はひどく苦しそうで、アリシアはベッドにそっと腰をかければまるで母親が子にそうするように彼女の頬をするりと撫でて。白いシーツに溶けてしまいそうなほど白く滑らかな肌を撫でた後は苦痛に歪む眉と、瞼と、唇。それらを伸ばすように優しく撫でては「 怖いものは何も無いわ。あなたを脅かすものは全て虚像。虚像は全て熔けて、それから無くなるわ。 」といつものような甘ったるいどろりとした蜂蜜の声で言い聞かせるように囁いた後にひとつだけ額にキスを落とし、そのまま彼女の髪をさらりと指先で撫でて。 )


  • No.129 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-07-31 13:56:54 



(額に触れる柔らかな感触。瞳を伏せ、寝苦しそうに呻くジャスティスの表情が心無しか和らいだような様子を見せる。─拷問課に異動してからは、随分と気が楽になった。自分は椅子の上から偉そうに指示を出すより、実地で相手を拷問する方が得意だと気付いたからだ。それに、今は拷問課に気の合う同僚たちもいる。二度とコキュートスに戻る気は無い、無いのだが…まだ、夢を見るなんて─未練があるということなのか、それとも─「…ン"…」ジャスティスはほんの微かに声を出したが、起きる様子はないらしく)

  • No.130 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-07-31 16:51:11 



……。

( 彼女の表情が幾分か和らいだのを見て、アリシアは小さく安堵の息を吐く。少し漏れた彼女の声に起こしてしまったかと覗き込んだ彼女はまだ起きる気配はなく、そのまま母親が子どもにそうするように─── はたまた眠った恋人にそうするように、天使の白魚の手は悪魔の金色の髪の先を弄び、ぼんやりと彼女の寝顔を眺める。「 …ふ。眠っていると随分と可愛らしいこと。 」彼女の寝顔にくすくすと笑ってしまえば、そっと長いまつ毛に覆われたエメラルドを閉じて小さな声でマザーグースを奏でる。…歌の中のハンプティ・ダンプティは元に戻らなかったけれど、彼女の夢が少しでも苦痛なものでないように。 )


  • No.131 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-08-05 12:33:41 


……寝すぎたわ。
(暫く時間の経った後、ジャスティスはふと目を覚まして不機嫌そうに頭を掻き毟り、そう声に出した。眦にはいつの間に流したのか覚えのない涙の跡が筋を描いており、それも彼女の不機嫌を助長させる原因になっているようである。乱暴に眦をごしごしと拭い、虚空に向かって手をひとつ叩いてはいつもの衣装─黒いスーツの上下─に着替えていた。テーブルの上に置いたままだった軽食のパンを手に取り、食いちぎってはもそもそとやけに鈍い動きで咀嚼しており)

  • No.132 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-08-06 12:54:19 



、……ん……。

( いつの間にか先程の状態のまま眠ってしまっていたのだろうか、アリシアは彼女の声に薄らとエメラルドグリーンを開いては眠たそうに何度か瞬きを繰り返した後にまだ覚醒しきってない─── もとい、座ったまま寝てしまったがゆえの睡眠不足か─── ぼんやりとした頭でいつの間にかいつものスーツ姿に戻り軽食を摂っている彼女の方を見つめて。「 …おはよう…、? 」といつもの甘ったるい声とは違う、どこか幼さの残るたどたどしい口調で彼女に声をかけてはまだ眠たいとこちらに信号を出す頭をリセットするようにふるり、と緩く首を横に振って。 )


  • No.133 by 常連さん  2023-08-17 18:36:05 

支援上げ

  • No.134 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-08-31 07:22:32 

(こちらの都合により、大変長らくお返事が出来ず申し訳ありません。まだいらっしゃいますでしょうか?)

ン、おはよ。
(彼女も起きているとはいえまだ完全には覚醒しきっていないのだろうか、赤い瞳はきゅうと細めたまま、どこか寝惚けたような甘い声で答えながらアリシアの頭に手を伸ばし、その髪をくしゃりと乱す。その後は気怠げな欠伸をひとつ、また手を虚空に向けて叩き、空になった自身の皿を下げさせた。普段とは違う銘柄の箱から抜き出したメンソールに火を点け、乱れているネクタイを締め直し、煙を吐き出しながら「で?もう帰ンのか?ま、オレはどっちでもいいンだけどよ」と素っ気なくも、どこか引き留めるようにも聞こえる微妙な声色でアリシアに尋ねて)

  • No.135 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-08-31 19:45:13 



( / お久しぶりです…!私も返事が途中まちまちでしたのでお気になさらず!
またお話できて嬉しいです…、! )

─── ん、ふふ。おはよう。

( まだ若干微睡みの中にいる意識の中で彼女の甘い声と髪を乱す手にふにゃりと微笑めば、くすくすと擽ったそうな笑顔を零しながら改めて挨拶を。ふわりと鼻腔を擽る煙草の匂いは自分が普段よく吸っている細身のメンソールによく似ていて、彼女も気に入ったのかしらなんて柄にもなく嬉しくなってしまう。だんだんと覚醒していく意識に身を任せていれば、ふと告げられた彼女の言葉に─── 正確にはその言葉の温度感や声色に ─── ぱちり、と柔らかなエメラルドグリーンの瞳を丸めたあとにすぐに花が綻ぶような柔らかな笑顔を浮かべて 「 まだ一緒に居たいわ。だめ? 」といつもの甘く蕩けた蜂蜜のような声で強請り。あくまで強請っているのは自分、だけど先程の彼女の声色からはどうしても引き留めるような色が混じっていたような気がしてアリシアは上機嫌そうにこてりと首を傾げて見せて。 )


  • No.136 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-09-01 12:15:25 


好きにしろよ。
(声は素っ気なく聞こえるものの、どこか満更でも無さそうにも見える表情を浮かべながらジャスティスは煙草を灰皿に押し付けた。慣れない味をした煙草の口直しをするかのように水を一気に飲み干し、尻ポケットで着信を告げる携帯を取り、電話越しの同僚と今日の業務の打ち合わせを始める。「あ?5人だ?今日はやけに少ねェな。…ま、いいけどよ。ン、10分で向かうわ」電話で会話をしながらも彼女は乱れたままの髪を整髪剤でセットし、サングラスを磨き、普段の姿へと用意を進めていく。完全に普段の彼女に戻ったところで「オレ、もう出るけどよ…どうすんだ?アリシア」とベッドの上に腰掛けたままのアリシアに声を掛け)

  • No.137 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-09-01 19:22:32 




拷問課の責任者様のお仕事が見たいわ!

( 仕事の電話らしい其れに聞き耳を立てていれば、どうやら今日は仕事量が少ないらしい。職場体験はさせてもらったけれど、実際に責任者である彼女の拷問は見たことがないな…とふと思いつけばアリシアはきらきらとエメラルドグリーンの瞳を輝かせてはひょい、とベッドから立ち上がり、天使らしい美しいブロンドを両サイドから今日に編み込んでいき後頭部の下あたりでクロスし簡単にまとめていく。それからぱちん、と指を鳴らせば真白のギリシャワンピースは全身をすっぽりと隠すほどの黒いローブに早変わり、最後に目元あたりまでフードを被ればまじまじと顔をのぞき込まない限り天使には見えないだろう。「 これなら騒ぎにならないでしょう?罪人みたい? 」アリシアはくい、と軽く両手でフードを上げてはその下からくすくすと悪戯っぽい瞳を覗かせながら笑って。 )


  • No.138 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-09-01 22:43:11 


ハハ、いいぜ。見学させてやンよ。
(アリシアの早着替えに茶化すような口笛を一つ、煙草の箱とライターを尻ポケットに押し込みながらジャスティスはアリシアの手を引いた。玄関を出るなり踵で路地の石畳を何度か叩き、普段の出勤方法である─骸骨の腕を地面から召喚し、職場である地獄へと引きずり込んでもらう、一見するとかなり奇抜な方法―で今日はアリシアを連れて拷問課へと出勤し、適当に同僚に声を掛けつつ3号室へと入っていく。目の前の椅子には天使らしい男が拘束されており、無駄な抵抗を必死に行っていた。ジャスティスは拷問器具を手にし、軽薄な声色で「今日は寒いなァ」と何の意味もない、返答すら求めない世間話をしながらにその男の歯を引っこ抜いて)

  • No.139 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-09-02 01:39:58 



─── 、。

( 骸骨に引きずり込まれて落ちた地獄。その移動方法は流石のアリシアの初めてでちょっと怖かったのかきゅ、と彼女のスーツの裾を軽く掴む。だが到着した地獄は特にいつも通り─── とは言ってもちゃんと見学したのは昨日が初めてだが ─── 悲痛な叫び声や耳の痛くなるほどの悲鳴ばかりに満ち溢れていて。そうして入室した部屋に居たのはアリシアもよく顔を知っている天使、確か彼は最近恋人ができたとかなんとかで幸せそうに笑っていたのを覚えている。なんてことも無いように、世間話の延長として、淡々と行われていく彼女の拷問というのは実にスムーズで、幸せの絶頂だった同胞が痛み苦しんでいる姿よりもよほど目がいってしまう。アリシアは目深に被ったフードからじ、とその様子を見つめては、止める様子などミリもなくただただ眺めて。 )


  • No.140 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-09-02 20:20:32 


あ?何だお前、女いンのか。
(ジャスティスは拷問の片手間に目前の男についての資料に目を通しており、ふとそんなことを口に出す。途端に男は目を見開くと彼女に手を出すな、と叫びながら発狂したかのように暴れ出し、半分程歯を抜かれた口ではあったが彼女の手袋越しの手にぎり、と噛み付いた。だが彼女は「痛ッて、何すンだよ」と然程痛くも無さそうな声色で小さく漏らしただけで、今度は男の脚にナイフの刃を当て、容赦無く脚の筋を切断する。散々嬲った後、ほぼ肉塊と化した男に飽きたかのようにすっくと立ち上がり、煙草の煙をゆったりと燻らせた。噛まれた手からは手袋に吸収される程の僅かな量ではあったが、血が滴っており)

  • No.141 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-09-02 21:55:37 



すごいわ、スプラッタホラーショウを見てるみたいだった。

( 途中、拷問されている身分でありながら彼女に噛み付いた男天使を見て〝こんな子だったかしら〟なんて驚いたものの、人間もそうでない者達も極限まで追い詰められたらああなってしまうのだろう。それが自分の愛する人が関わっているのならば、尚更。アリシアは愛などという尊ぶべきものは知らないしわからないが、きっとそういうものなんだと自分を納得させればフードをぱさりと脱いで彼女に近付きへらりと上記を告げる。そうしてもう既に肉塊となった同胞へ視線を向けることなくそっと先程天使に噛まれていた手を優しく取ればそのままするりと手袋を脱がし、「 痛い? 」と問いかけたあとに唇にルージュのような血が着くことすら厭わずその傷口に唇を落とし。大きな怪我はさすがに天使の力でもどうにもならないが、この程度なら治癒することができるのか軽いリップ音の後に唇を離せば傷跡はきれいさっぱり消え去って。 )


  • No.142 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-09-03 21:19:45 

別に痛くはねェンだけどよ…ま、サンキュ。
(多少見知った相手とはいえ、いきなり手袋を外される上素手に唇を落とされるのは慣れないのか一瞬だけ嫌そうな表情を浮かべるものの、傷の治った手を3号室をぼんやりと照らしている薄暗い明りに翳す。ジャスティスは自身の手から先程の歯型が綺麗さっぱり消えているのを目に留め、「ほお…クソ天使サマの力ってのも偶には役に立つンじゃねえか」と感心したように呟いた。ぞんざいに謝意を述べつつ吸い殻になった煙草を地面に捨て、ブーツのヒールで揉み消した後「ああ、そういや…最近ウチに高等天使どもがよく連れてこられるンだけどよ、今天界で大リストラ祭でもやってんのか?」と軽く問い掛け)

  • No.143 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-09-04 09:30:39 




?嗚呼……そういえば新しく就任した大天使が気難しい男でね。気に入らない天使を片っ端から処分しているらしいわ。

( ふと彼女から問いかけられた質問にきょとん、と瞳を丸くしたあとにまるでどうでもいい事を今思い出したかのようにそう返しては、大変よね。なんて他人事のように零して。最も、その男に謎に気に入られているアリシアにとっては本当に他人事である。むしろその男からの過度なスキンシップやら何やらの方が余程悩みの種だ。「 淹れた紅茶が不味かったから、最近幸せそうで浮き足だっているから、単純に気に食わないから…あとは何だったかしら。自分の〝お誘い〟を断ったから地獄に落としたなんて噂もあったっけ。 」その男が地獄に落とした ─── もといクビを宣言した天使たちの様々な理由を思い出すかのように指折り数えては、アリシアは呆れたように肩を竦めて。 )


  • No.144 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-09-04 18:22:53 

ンだよそれ、下らねェな。"お誘い"ったってそりゃ夜のだろ?女が靡かねェからってのは無ェわ。
(クソ天使サマ─アリシアから話を聞いてみれば、ジャスティスが最近気にしていた『天界大リストラ祭』の事情など至極下らないものであった。思わず気の抜けたような声を出しながら新しい煙草を箱から抜き出し、「気難しいっつーか…ガキだなァ、ソイツ。堕ちてきた高等天使共拷問するよりソイツ連れてきた方が早ェだろ」と投げ遣りな返答を返す。口から吐き出した紫煙をふわりと燻らせ、手袋を嵌め直し、気怠げに壁に凭れ掛かり)

  • No.145 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-09-04 20:38:53 




あっはは、ジャスティスったら大人ね。

( 自分も同じく壁に背を預けながら彼女の言葉に思わず声を上げて笑ってしまえば、天使らしからぬ笑みで唇を釣りあげては「 でもね、そういう悪いことはぜぇんぶ主がご覧になってるわ。 」と懐から取り出したのはそれ自体の毒は微小だが積み重なれば猛毒となり身体にも残らないという毒薬。ご丁寧に水に溶けるタイプ。アリシアはそもそも気軽に身体に触れてくるソイツが気に食わなかったので、就任早々に天界からご退場願おうとしていたのだ。いつもと何ら変わらない、甘ったるい蜂蜜のようなどろりとした声で「 だから悪い子はサヨナラしないとね? 」なんていつもの調子でにっこり微笑み。 )


  • No.146 by グラサンオールバックの悪魔(♀)  2023-09-13 18:41:05 

ふうん。主は見てる、ねェ…随分とアリシアにだねお優しい主じゃねェか。
(ジャスティスは眼の前に差し出された小瓶と微笑みで全てを悟ったらしく、普段はあまり他者に見せない皮肉な笑みを浮かべながら煙草の煙を吐き出した。吸殻を地面に投げ捨て、ブーツのヒールで揉み消そうとした時、新しい罪人が3号室に放り込まれてくる。新たな罪人はどうやら人間のようで、彼女は一瞬硬直した後面倒そうにそちらを見やって舌打ちを一つ、「…ワリ、新しい仕事だわ。良けりゃ見てくか?」とアリシアの方を向いて問いかけ)

  • No.147 by 見た目が良くて性格が終わっている天使(♀)  2023-09-16 20:23:27 



あら、だって私『良い天使』ですもの。

( いけしゃあしゃあと、なんの穢れも知らない柔らかな天使の笑顔を浮かべればアリシアは彼女の吐いた白く揺らめく紫煙をぼんやりと見つめて。そうして新しく運び込まれたのはどうやら人間のようで、本当に種族関係なく拷問するんだなあなんてぱちぱちと瞳を瞬きさせる。「 ええ!貴女がお仕事しているところ見るの、わたし好きよ。 」彼女の問いかけににこやかにそう答えては、どうせすぐ死んでしまう人間ならば隠す必要も無いだろうとフードを外したまま入口付近にある椅子に腰掛けて。 )


[PR]リアルタイムでチャットするなら老舗で安心チャットのチャベリ!
ニックネーム: 又は匿名を選択:

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字 下げ
利用規約 掲示板マナー
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ず利用規約を熟読し、同意した上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナ含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください

[お勧め]初心者さん向けトピック  [ヒント]友達の作り方  [募集]セイチャットを広めよう

他のトピックを探す:1対1のなりきりチャット







トピック検索


【 トピックの作成はこちらから 】

カテゴリ


トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字

※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
利用規約   掲示板マナー





管理人室


キーワードでトピックを探す
初心者 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 部活 / 音楽 / 恋愛 / 小説 / しりとり / 旧セイチャット・旧セイクラブ

「これらのキーワードで検索した結果に、自分が新しく作ったトピックを表示したい」というご要望がありましたら、管理人まで、自分のトピック名と表示させたいキーワード名をご連絡ください。

最近見たトピック