グラサンオールバックの悪魔(♀) 2023-07-02 08:48:30 |
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ンだよ、不満か?
(スーツの裾を引かれ、小さく零された天使の言葉に「誘ったのはオレなンだからよ、オレが払うのは当たり前だろうが。…それに、煙草しか買わねェから金なんて腐る程余らせてンだよ」と彼女は当然のように言い放ち、勤務先の拷問課へと続く門扉を押し開けた。その中では「拷問課」とプレートの掛かった部署で悪魔たちが何やら作業をしており、中にはノコギリやペンチといった拷問道具を磨いている悪魔もいる。その悪魔たちの中から一人、澄んだ空のような青い瞳をした、若い男の悪魔が彼女と天使の前に飛び出してきた。「…おい、ジャスティス…いくら何でも急すぎるって。中年親父一人しか用意できてないぞ」彼は彼女の耳元に口を寄せ、小声でそう囁くと、血のこびりついたペンチ片手に自身の仕事─勿論別の対象への拷問だが─へ戻っていく。彼女は天使に向かって「ま、取り敢えず用意はしたってよ。案内してやる」と声を掛け、ポケットから取り出したマスターキーで「3号室」とプレートの掛かった部屋の扉を解錠した。中では椅子に縛り付けられた中年男が虚しく暴れており、その周辺には指潰しを初めとした様々な拷問器具が乱雑に積まれている。彼女は腕を組んで扉の側に凭れ掛かりつつ、「どんなモンか、お手並み拝見といこうか」と不敵に笑って)
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