グラサンオールバックの悪魔(♀) 2023-07-02 08:48:30 |
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いいえ。
〝普段悪魔の方とお話をすることがないから〟、新しいお友達ができて嬉しいわ。
( 此方を何やら気にかけているレジの店員には自分が1番自信のある、控えめな可愛らしい天使のはにかみを。それからいちごのタルトと甘いミルクティを頼めば、会計の際に何処と無く挙動不審な店員の手をするりと撫でるように指先だけで触れて彼女の待つテーブルへと戻り。これでサービスが来るか連絡先が来るかは運だが、別にどちらにしてもアリシアとしては問題が無いとして。白いテーブルクロスの引かれた可愛らしいテーブルと、黒を纏った彼女のコントラストはなぜだかとても絵画的でそのチグハグさ加減が逆に目を引く。自分もすとんと彼女の向かいに腰掛けては、まるで蜂蜜のように重たくどろりとした甘い笑顔の彼女からの謝罪にぱっと優しげな笑顔で首を振り息を吐くように甘ったるい声で嘘を零して。まるで何も知らない無垢な少女のようにふわふわと微笑むその姿は悪気なく蟻を踏み潰す人間の子供によく似ている。彼女のサングラスに隠された瞳は伺うことが出来ないが、何やら周囲に目を配っている様子は伺える。彼女からの何気ない質問にくすくすと笑顔を零せば「 優秀な部下がお仕事を率先してやってくださるから、残念ながら予定はなんにもないの。信託の日はまだ先だし、たまに人間界に遊びに行くらい。 」と。彼女の言うちょっとだけ遊ぶ、というのは言わずもがなではあるのだが、その穏やかな笑顔と柔らかな口調からはどう聞いても〝少し人間たちに幸福を分け与える〟とでも言うような意味合いにとられてしまいがちで。アリシアからすると相手が勝手に勘違いをしたのよ、と言った具合だ。貴方は?とでも言うように彼女の方を見れば、彼女のサングラスに反射した自分と目が合いにっこりと可愛らしい笑顔を浮かべて小首を傾げ。 )
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