カムパネルラ 2023-06-22 18:02:23 |
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>主様
(/きれいに回収してくださりありがとうございます。とっても楽しく充足した時間を過ごさせていただきました!折角ですので二夜目は他のカムパネルラ様とも交流してみたく、ご紹介いただいた中にはいらっしゃらないのですが、海蛇座様、山猫座様、牡羊座様あたりが大変気になっております…!相性的に微妙そうでしたらお任せでおすすめの方を宛がっていただければと思いますので、何卒ご検討をお願いいたします。また、お世話になった天馬様へ最後にお別れのご挨拶だけさせていただきたく、勝手ながら少しだけ描写してしまいました…。よければまたいつか再会させていただけたら嬉しいです! )
>ぺガスス座
…まったく、やられたよ。まあ…なかなか愉快な嘘だったな。
( 善人であるが故に自らの嘘に縛られ苦悶する少女の姿は痛ましく、寧ろこちらが後ろめたさを覚えるほどだったが、それを癒す術を知らないため、ただ見守り彼女が自力で次の言葉を選ぶのを待つ他なかった。結果、選択された勇気ある自白に対して、彼女を宥める意図で先程の嘘の出来栄えに評価をおくる。唇の端に僅かな笑みを乗せて。――遠くで霞む幾多の星の間から、ポツリと燈った駅の灯りが視界に入ってくる。見えないレールの上を走る列車の速度が次第に落ち、窓の向こうに星々の流れるスピードが、一際ゆっくりとしたものに変わっていった。“銀河ステーション”への停車を知らせるアナウンスが鳴り響き、少女との別れの時間が迫る。苦しい嘘まで吐いて引き留めようとしたくせに、最後には笑顔で見送ろうと気丈に振る舞う彼女の健気な心遣いに、少しばかり後ろ髪を引かれる思いがした。その感情を悟られないよう列車の停止と同時にあっさりと席を立ち、僅かながらの手の振りと一瞥を向けて、手短な別れの挨拶を。 )
次にまた僕が眠っていたら、今度はもっと早く起こしてくれよ。“ぺガスス座の天馬”、…良い夜を。
>――座
( 目覚めの瞬間、頭の中には未だ残る夢の断片と新たに飛び込んでくる現実が入り混じり、一瞬全てが不透明な霧に包まれる。その霧が晴れてくるにつれ、明確な違和感が心を掠めた。青い天鵞絨張りの座席、木目の床、車窓の外に広がる目映いばかりの星空。まるで見慣れた映画の再演のような現象は、脳に一瞬の混乱をもたらす。それは予期せぬ出来事ではなく、どこか懐かしくもある感覚。――そうだ、この場所を知っている。以前にも一度ここへ来たことがある――呼び起される記憶はぺガスス座を名乗る少女との一時の対話。
窓硝子に指を滑らせて煌めく星々の光を数秒だけ見つめ、深入りせずに目線を正面へ移す。向かいに座る人物はあの時の少女ではないが、その風変りな姿形から、おそらく同じ類の者だろうと推察できた。まっすぐに見据えて口を開く。状況確認には質問ひとつで充分だろう。 )
手短に確認したい。あなたは“カムパネルラ”か?
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