カムパネルラ 2023-06-22 18:02:23 |
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>烏座
あぁ、キラキラしてるな。ふぅん…?じゃああんたはクロウだな。
(一度チラリと視線を外へ向けたのち、再度汽車の中へ戻せば星、汽車、ジョバンニとカムパネルラ、それぞれの呼び方を飲み込んで把握していき。彼のことはカムパネルラ、ではなく烏をそのままの意味でクロウと呼ぶ事にしよう。薄っすらと笑みが浮かび口唇に湛え。彼の口振りを聞くに、勘違いではない事、個人を表す名前には興味のない事、が分かり。たとえ、名を呼ばれるだけで嬉しそうにする素直さだが、相手に興味がないのなら、それまでだ。腑に落ちた事を伝えるよう、頷きながらの返事を送り。ふと降ってきた、嘘である事のネタバラシ。観たからには車両の中で得体の知れない男と二人っきり、信じるか否かに真偽の取捨選択をしなければだが、教えを乞う事が出来るのは目の前のカムパネルラだけしか居らず。ぽかん、と口が開くまではいかないも、豆鉄砲を食らったような顔で暫し大きく零れ落ちそうなほどの瞳を見せ。束の間、むむむと目くじらを立て、素直な反応をする。彼が明かさなければ、何処に続いてるか分からないと言う、銀河へ投げ出されるところだった。信じ切ったとの意味ではもう手遅れだが、ぼやきつつ折角書いた文章の上から二重線を引いて。)
は?──あぁもう、信じ込むとこだったろ。
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