カムパネルラ 2023-06-22 18:02:23 |
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> シャロン
それは最高のお誘いだ。……でも、僕はここに残らなきゃ駄目なんだ。だから紅茶のジョバンニ、君がオススメするそのクッキーを持ってまた僕に会いに来てよ( 楽しいことが保証される魅惑的な誘いに瞳孔がいつもより少し大きく開き、興味本位のまま乗りかかることが出来ればどれ程幸せなのだろうと叶わない現実に少しだけ肩を落とし。それでもそれだけで終わらせまいと前向きな約束を取りつける事にしたようで「 その時は、僕も小狐さんが作ってくれる一番好きなクッキーを用意して待ってるね 」照れてしまうような褒め言葉が耳に届く。その声がとても優しくて穏やかだから羞恥よりも嬉しさが大きくて、嬉しさに応えるように自分のお気に入りを彼女へ渡すことも約束のひとつにして。指先で掬ったのは甘い色の髪だったけれど、暖かい体温と柔らかな頬が触れれば仔猫と戯れているような錯覚を。悪戯心が芽生えれば髪に触れていたはずの指先は彼女の耳に触れ、ふにふにと耳の形をなぞり「 紅茶のジョバンニ、きみのお耳はちっちゃくて可愛いね。寝てるときもお人形さんみたいだなって思ってた 」触れた手をパッと手放せば正面に座っていた身体を起こし、するりと懐に入るような自然さで彼女の隣の席に移動して )
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