カムパネルラ 2023-06-22 18:02:23 |
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>小狐座
そうね、列車に乗ったこともあまりないから楽しみだわ。(摩訶不思議なことだらけ、明瞭な事実はまだ少ないながらも空を駆ける夜行列車の旅も悪くないものだと、相手に釣られるようにくすりと笑ってみせ。「次に、ということは一夜限りの夢では終わらないのね、せっかくこうしてお会いできたのに、またお顔を合わせることができる保証がないのは少し寂しいわ。……小狐さんの他にはどんな方がいらっしゃるの?」一期一会も人生には付き物、新たな出会いも旅路の醍醐味ではあるが、こうして言葉を交わした相手と再度見える可能性が低いのは些か侘しくもあると僅かに下げられた眉はすぐに取り繕われ、他のカムパネルラへ興味を示し。信仰の問いはそれ相応にデリケートなもの、言葉に詰まる相手が此方を気遣ってくれているのを理解した上で答えを聞くと、穏やかに頷き、まるで神に聞き耳を立てられないようにロザリオを握って手の内に隠してしまえば窮屈な学園に想いを馳せて自嘲とともに肩を竦め)わたしが通う学園では神様を信じることが絶対だけれど、わたし個人はそうじゃくなくてもいいと思うわ。……だってわたしも、純粋な敬愛を捧げているわけではないもの。
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