銀河鉄道の夜　/ NBL、指名制、無登録

＞宮守

やだなぁ、へんな顔見せちゃった。……謝んないで、撫でられたの嬉しかったから。ユミちゃんには弟がいるの？ユミちゃんに似てる？( 自覚をしていた戸惑いをそっくりそのまま指摘されてしまうと照れくさい。非常に、とても、照れてしまう。それでもそれを伝える彼女の様子がとてと嬉しそうで、温かくて、とっても優しかった。だからだろうか、照れ臭さを塗り替えてしまう程に胸が温かくてくすくすと楽しそうな笑い声を共にして照れている事を恥じる事無く分かりやすい反応として表に出して。謝られると己の口元に人差し指をそっと宛がって謝罪の声を途中でストップさせ、撫でられた時の不思議な感覚を喜んで。途中に聞き付けた新しい情報に興味を持つと耳先がぴくぴくと揺れて、そんな風に会話を楽しんでいれば途中僅かにペンの迷いを見せてからお願いした似顔絵が完成したらしい。嬉しそうに”やったあ”なんて喜びの声を口にしつつ差し出していたメモ帳を受け取るとページを覗いて思わず声を出して綻ぶようにあははと笑ってしまって。「 ユミちゃん絵が上手だね、その人の本質を見抜いて書き写すことが出来てる。……ありがとう、僕の宝物にしよっと 」彼女へ見せていた表情の多くはメモ帳の中の表情とは違う。それなのにほんの一瞬だけ見せたその顔を切り抜いて書き残すなんて、変な人で面白い人だと素直に思った。嬉しさを抱えたまま自分の似顔絵が描かれるページを一枚抜き取り、残るメモ帳はそのままペンと共に彼女へプレゼントして )すごい嬉しいから、これはユミちゃんにあげる。嬉しいついでに聞いておきたい事があったら教えてあげるよ、何かある？


＞オーブリー

くくく！、ははっ。男前に磨きが掛かったなア( 不意を着いて行った行動が彼のことを驚かせるとそんな悪戯に対して何かを返すより先に見せる彼の素直なリアクションに隠すことなく声を上げて笑ってしまい、猫のように丸まった肩を震わせて最後には揶揄う声まで付け足した所、そこで自分が伝えたいと思っていた彼の魅力を今直ぐにとは言わずとも少しは認めてくれた事が伝わって、眉尻は困ったように下がりながらも口元には笑みが浮かんで。性分からか控えめな微笑みを見せつつ「 謙虚もイイけど、おめぇの魅力はまだまだ有る筈だぜ。見つけるのが沢山あるっつうの、楽しくていいなァ 」自分の良さを把握していることは強みだと思う。けれど、まだ若い彼だから自分の良さを少しずつ見つけて育てていくのだとも。そこに少しでも携わることが出来たなら良かったと、この短い時間の間に兄貴ぶってしまう程にはすっかり心を開いている。「 なア、オーブリー。おめぇがやってて楽しいことはなんだ。絵を描くとか楽器を引くとか本を読むとか。俺は絵を描くのが好き、マー、そんな上手く無いけど。今度会えた時に見せてやるョ 」他愛のない口約束で自分の得意を口にすれば今度は彼の答えを待つように正面を向く彼へ控えめに顔を合わせつつ口を閉じて )