銀河鉄道の夜　/ NBL、指名制、無登録

＞ロディ

山猫。……バカねぇ、刺があるって気づいたのに近づきたがるなんて。( ただの猫じゃない、刺がある。この二点は正に的を得ており、正式名称を当てずとも80点は付けられるだろう。残る20点は重ねられる褒め言葉が補った事にして開いた唇が教えるのは正解の名。真赤なルージュを隠すように自らの口元へ細い指先を添えてくすくすと静かに笑って見せ、罠と知っていて近づくと決めた勇気あるお馬鹿さんを目視。「 私が言うよりも先にカムパネルラを言い当てた、って事は初めてじゃないわね。 」口元に宛がっていた指先を下ろして胸下の辺りで緩く腕を組み落ち着きを持ったその状況から彼についてを推測して「 何回目の乗車なの？ジョバンニ。 」先に彼が使用した呼び方の対になる名称で彼を呼べば無遠慮な視線に応えるように同じく視線を合わせて彼を見て )


＞オーブリー

屈強な男と年頃の少女を連れてきて今あなたが食しているものと私が食しているもの、それぞれの作り手を当てろと言えば前情報が無ければ多くが間違えた答えを出すに違いない。時に逆張りをする捻くれ者が正解を叩き出すのかも知れないが根拠の無い偶然による正解になるだろう。……では、その逆張りをする捻くれ者が今この場では私になるのだが、私は今あなたが見せた表情の理由についての回答を適当な物だと判断した。然し、例によってあなたに対する前情報を得ていないのでそれはただの勘に過ぎない。( 誤魔化しを行う際の視線の泳ぎ方を見抜き、悪さをしている訳じゃないのにこの場から逃げたがる僅かな空気の変化に触れて注意深さに磨きがかかる。次の一口が齎した苦々しい表情がその考えを正しい物だと認識させると、自由にも同じトーンの話口で止まることの無い一人語りを苦々しくある種の毒を牛乳を使って体内へ落とす彼へ送り。フフ、フフフ。と歯を見せながら口角を持ち上げ短く笑い声を落とし「 あなたの勇気は見届けた。それ以上は辞めておいた方がいい。 」酷く苦いだろうそれを口にした男気を称えてストップをかけて。 )