匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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ひゃーっ…すごい、黒髪の傑さんだ…!
( 親交に関する話題には「仲良しなので!」と一切躊躇いなく朗らかに言い切ったけれど、仮に否定されたとしてもこの状況では説得力がないだろう。到着した牧さん宅は外観も中も暖かみがある明るいおうちで素敵で、和気藹々とした仲の良さそうな家族写真につい双眸が緩む。通された先のリビングでふかふかのソファに座れば、飲み物の問いひとつに関しても、遠慮させない巧みな気遣いに「あ、えっと、甘いのとか…」とつい正直に答えて。膝上で開かれたノートPCを隣からそっと覗き込んでみると、たくさん並ぶ写真には彼らの同級生たちも多く写っているのだけれど、自然と瞳は彼が写る写真へと惹きつけられて。今の自身の年齢と同じ頃の彼の姿にかわいいとかっこいいの感情が大渋滞し、貴重なお宝を目にしたかのように瞳は煌めき、はわはわ緩む口元を覆うように両手のひらの指先を添えながら感極まった震える声を溢し。問い掛けにゆるく首を左右に振り否定しては、「これに比べたらわたしはまだまだです…。わたしももっと撮らなきゃ…!」こんなにたくさん写真を撮れるくらいそばにいて、同じ時間を過ごしていた祐介さんのことが羨ましくて、負けていられない!とばかりに使命感と対抗心燃やしながらぐっと拳を握ったところに、湯気立ち上るコーヒーやコーヒーフレッシュとスティックシュガーを乗せた木製トレーを持った祐介さんが戻り『おまたせー、逆巻んとこと違ってインスタントだけど。砂糖とか好きに使ってね』とソファの前のローテーブルへと運び置いてくれては、拳をぱっと解きお礼を告げると早速手を伸ばしコーヒーフレッシュにお砂糖2本消費し。写真の量を見るに昔から撮るのが好きで、彼と同じように〝好き〟を仕事にしているタイプなのだろう。一見は違うタイプながら気質は一緒なふたりが仲良いことを納得しつつ、ティースプーンでくるくるとコーヒー混ぜながら写真について触れるも、〝良い写真〟とはこの頃から光る撮影技術面はもちろん、〝かっこいい彼の写真〟の意も多分に含まれて )
あ、ありがとうございます!写真、すごくいっぱいありますね。確かにこれは一人で選ぶの大変そう、良い写真がありすぎて…!
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