匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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パーティーの雰囲気に合うように、はさせてもらったすけど。
( 何か不本意な形で通じ合う二人に物言いたげな顔はしつつも口は挟まずに静観していると、ふいに水を向けられてメイクの目的の訂正と事実の肯定を。しかし聞き手は此方の争点にはさして関心がないようで、それより少女がヘアメイクを〝魔法〟と呼ぶことに「なるほど。魔法」と言い得て妙だとばかりに頷き。それから彼女が現役アイドルと知って、ほとんど関わりのないテレビ業界には精通しておらず把握していなかったことを詫びたり、今日は来月から始まる新公演の成功祈願に来たのだと明かしたり。他愛のない話題を二、三繰り広げた後、冗談めかした問い掛けに素早い返答があり、自身もそれにすかさず「デートじゃない卒業祝いです」と反応すれば、花なんて日頃から山ほど貰っているであろう彼は漸く花束の意味を悟った様子で、はっとして「卒業おめでとうございます」と恭しく頭を下げ。「でも…なんか、色々察しました」礼の姿勢から持ち上がったその面差しには含みのある薄い笑みが浮かんでいて、これまでの態度にも合点がいったのだろう、高校生は相手にしないか、という気安い眼差しが己に注がれる。船上パーティーの時ならいざ知らず、今はもう堂々と返せない視線を僅かに外へと逃がし、次いで話も逸らして写真撮影の依頼のことを手短に話しては、無事了承を得て注目の宛てを隣へ。インスタントカメラが舞台俳優の元に渡ったなら、何処を背景にするかはハレの日の主役に一任しようか )
ついてくから、水瀬さんの好きなとこ行って。
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