匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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これから…水瀬さんと。
( 軽快な足取りで石段を駆け上がった制服姿が此方を振り返ると、次の段に片足をかけたまま動きを止め、少し先にいる彼女を仰ぎ見て。直前まで佳景に浸っていたせいか、初めは降り注ぐ声を未だ夢から覚めきらぬような薄ぼんやりとした調子で繰り返すも、すぐ我に返って「前半だけ参考にします」と取り澄まし、神社への歩みを再開する。相手の言う通り平日の昼間ということもあるし、この長い石段では時間に余裕のあるお年寄りも気軽には立ち寄れないだろう。誰の姿もなかったらその時はその時だな、と諦め混じりに最後の一段を上りきれば、しかし予想に反して鳥居の奥には若い男性の姿があって。驚きを共有するように一度ちらと少女へ目配せをしてから、視線を前方に戻して境内へと入ってゆく。先客は何か熱心に祈っているのか、自分達が参道の中間辺りに到達するまで手を合わせたままで、さすがにペースを落とすべきかという考えが過った頃、漸く両腕を下ろして身を翻し。「あ──…、逆巻さん?」拝殿の影から現れ、思いがけず対面したその人は、己の顧客の一人である舞台俳優。向こうにとっても無論これは予定外の遭遇であり、簡単な挨拶を返した自身に「まさかこんなところで会うとは」と控えめに笑って。隣の高校生とも船上パーティーの際に会っているはずだが、どうやら分からなかったらしく、彼女には「こんにちは」と当たり障りのない挨拶を。しかし当人から自己紹介がてらその話が持ち出されたなら、「え、……あ!逆巻さんの彼女…候補」と蘇った会話内容を認証代わりに投げ掛け、「雰囲気違って分かんなかった…。高校生だったんすね」と簡単に頭から爪先まで辿った後、改めて会釈程度に頭を下げて )
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(/ 悩んでくださったと聞いて、嬉しくなっているうちに私も寝落ちておりました…()④で進めさせていただいております◎
わ、すぐに気付いてくださってありがとうございます、少しでも描いてもらえてはしゃいでる気持ちが伝われば幸いです…!そして追加もありがとうございます~…!足跡の方がもうちょっとなので、そっちを終わらせてからまたギャラリーのハッシュタグも更新させていただきますね* ※蹴り推奨 )
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