──…、あまい…。( 偶然重なったのかと思った小指は、たしかに絡んで / どきどきと高鳴る心音感じつつ、頬淡く染め / 手を引くことも絡め返すこともできずに / 再び口元に運ばれたチョコに漸く口を開き、ぱく / 口の中に広がる甘み以上に、彼の言動の方が甘いような / 夢の中だから、そんな気がするくらいの味覚 / 唇に指先添えながらどっちの意味も含めて、ぽつり )