匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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( / わかります、本当に感慨深いですよね…。無事この節目まで迎えられたのも背後様あってこそなので、改めてお相手してくださってることに感謝です。それでは卒業式イベもどうぞよろしくお願い致します* / 蹴り推奨です◎ )
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( 晴れやかな春の陽気が広がる三月某日──桜の花がほのかに咲き始めた校舎の一角にある体育館で〝仰げば尊し〟の合唱が響く。三年間を過ごした学舎にお世話になった教師や級友との別れに胸を締め付けられるけれど、ねねぽんが思いの外だばだばと涙を流すから、周りの生徒がハンカチやティッシュを慌てて差し出しているのが見えるとつい笑みに代わってしまい涙なんて引っ込んで。教室で最後の写真を撮ったり求められるサインに応えたりするけれど、夜にはまた卒業の打ち上げパーティーがあり再会する予定で今が完全な別れの時ではない。サイン会も程々に「またね!」と八重歯を覗かせながら別れの挨拶で締めくくり、その足で学舎から出ると春の柔らかな風が、小さなかすみ草の咲く髪を靡かせ。卒業証書を挟んだ紺のレザックファイルを手にした今は、この風も空気も景色も新しいものに感じる気がして不思議と高揚感に満ちてくると、目的地に向かう足取りは軽く自然と早くなり駆けていって。卒業したら絶対すぐに言おうと決めていた言葉を胸に抱えながら辿り着くのは、彼が住むマンションの部屋前で。小さく息を切らしては深呼吸をして息を落ち着ける前に、ボタンを押しインターフォンを鳴らしては遠くで小さな電子音が響き渡るのが聞こえる──けれど、そういえば来るって伝えてなかったことに気が付く。いなかったらどうしよう!と扉前であたふたしては、サイドに寄せハーフアップの編み込みお団子にした髪からは、駆けてきたこともありあほ毛がぴょこぴょこ出るだろうか。焦っている間に扉が開かれたなら、春のうららかさを持つ安堵した笑みをぱあっと咲かせながら、卒業証書を両手で胸前に掲げ堂々たる告白をするはずで )
──…傑さんっ!見て見てっわたし本日卒業しました、もう高校生じゃないので付き合ってください!
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