通りすがりさん 2023-02-20 13:13:32 |
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>>134
>>モヴィ
ッ、ひ……
( ぞわぞわと背中を駆け巡った感覚にびくりと肩を跳ねさせて彼の服を握る手に力が篭もる。違う、こんなのはいつもの男を手篭めにする歌姫ではない、と自分でも思うのに体が上手く言うことを聞かず生娘のようにただ甘い声を漏らし体を跳ねさせることしかできなくなる。これが女性関係が真っ白だった男のすることか、と思うも悪魔の性なのだろうとすぐに考え直す。「 やだ、やけどしちゃう、 」 とよわよわと口にした言葉はハッキリとした拒否になることはなく、ただただ建前だけの拒否は力なく彼の胸を押すだけで。 )
>>アリサ
……まま?
( まるで予想だにしていなかった彼女の言葉に、思わず自らを指さして固まってしまう。これでも永く生きてきた自覚はあるし色んな者たちと関わってきたがこうして自分のことをママと評する者に会ったのは初めてであり、清廉とした美貌はどこへやらただただ目を丸くしてきょとんとしてしまい。「 え、ええと……どこが……? 」 と彼女の言葉の意図が全く分からずに、困惑を隠すつもりもなく前面に出したまま問いかけて。自分が知らないうちに老けてきているのかしら、とまだまだ若いにもかかわらず自分の頬にそっと手を添えてはこてりと首を傾げて。 )
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