通りすがりさん 2023-02-20 13:13:32 |
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>>132
>>モヴィ
きゃ、
( 背中から慣れない何かにふわりと包まれ、思わず彼のほうへぎゅ、と力を込めてしまう。ふ、と後ろへ視線をやれば普段彼が出しているのを見たことがない羽根で。羽と彼に挟まれるように包まれている状態であれば、照れて自身が火照っていることに加えて暖かい体温と羽に包まれているセイレーンのシャロンはぐるぐると考えがうまくまとまらなくなってしまい。魚は人の体温で火傷をするというが、セイレーンもここまでくるとそうなってしまうのだろう。とろん、と蕩けた瞳で彼を見上げては「 それだけでいいの、…? 」と。決して煽るつもりでもなく、悪魔様も案外紳士的なのだなという彼女の感想ではあるのだが、如何せんそのタイミングが悪く。普段の頭の切れる彼女だったらこんなミスはしないのだろうが、なんせ今は熱に浮かされた状態だ。なにも考える余裕がないようで。 )
>>アリサ
baby,あなた案外怖いもの知らずなのね。
( 彼女から意外な回答が返ってくればきょとんと眼を丸くした後にぷは、と思わず吹き出してしまい。マア浅瀬のほうなら大丈夫かしら、と判断をすればむしろ彼女よりも自分のほうが彼方に住む魚たちに受け入れてもらえないかもしれないと苦笑して。だがしかし、と彼女の顎を人差し指でくいっと上げては「 恐怖に慣れることはよくないわね。恐怖心を失くしたら、なんだってできるかもしれないけれどその分自分を顧みなくなるわ。 」と一言だけくぎを刺して。幼い彼女にはまだ難しい話かもしれないが、その年から恐怖に慣れてしまうことほど恐ろしいものはない。恐怖への慣れというのは、いつしか死(消滅)の恐怖にも慣れてしまうのだ。 )
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