願望を呟いた人 2023-01-30 02:51:56 |
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「……図に乗るなよ人間風情が。愚弄だと?…我々にとって人など道端に転がる石ころ同然。滅ぼす価値などなければ蹂躙する価値すらない」
(相手の言葉を聞くと手にしていたペンをペン立てに戻し、瞼を閉じフゥと小さく息を零すと再びゆっくりと瞼を持ち上げて。いつもの縞瑪瑙のように黒々とした目は影もないほど赤く染まっており、その刹那 部屋中の床と壁が文字通り凍りついて。話し方こそ いつもと変わらず、静かな声あるものの、その表情は冷血な魔王そのもので。少し話したところで落ち着いたのか、再び小さく息を吐けば、このままでは話は進まないので仕切り直そうと部屋を退室すべく腰掛けていたソファから立ち上がり)
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