「用件がなければ話しかけてはいけないのか?──それと護衛は君が私に剣を向けないのなら不要だろう」 (口を開いた相手から出てきた言葉が想像していなかったもので、きょとんとした表情で首をかしげながら質問を質問で返して──言葉を続けながら、相手が手に持つ本の表紙をちらりと見れば書庫の物だと気づき、その本が気になるのかじっと本を見つめて)