影原 詩乃(主) 2023-01-21 00:47:21 |
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>玲士、虹ヶ丘ましろ、草壁咲那、燈、野犬、合流組全員、、all
コンラッド・トンプソン、バーバ・ヤーガー
「元々は2007年にアメリカで販売されて日本に入ってきたのは2008年、iPhone 3Gという名前で初めて入ってきてそれから機能のverUPを繰り返して俺達の世界では2014年現在の歴史になるな」
ちなみにと細かくその辺を補足しつつ、コンラッド達が2014年ごろからやって来ている事をさりげなく口に出しているがこれはある反応を見る為に態と流す。
「分からねぇぞ?お前たちの言う書物では見たことあるが今は実現出来てない、俺が爺さんになるかましろがおばあちゃんになるまでには技術が進んでもしかしたら出来るかもな?」
燈のキラキラした瞳でしてきた無邪気で夢のある質問に対して遠い未来ならもしかしたら出来るかもしれないなと微笑みながら返答する。実際問題絶対に出来ないとは断言出来ない程技術の革新とは凄い物、それは人間の積み上げてきた歴史における英知の研鑽結果なのだから決してそのテクノロジーは侮れたものではない。だからこそコンラッドは燈の質問に対して期待を込めてそう答えた。
「…俺からすれば何万年とかなら分かるが人類が滅んだ世界ってのは笑い飛ばせねぇんだよな…俺の家業と役割的にな」
既に過ぎ去ったとは言え天使のクソ共が自分達に都合が良い世界を作る為に世界を滅ぼそうとした起こされた最終戦争を嫌でも頭を過り、阻止をしながらもマーリンの修練過程で事を起こそうとした連中と過程が違いだけでポストアポカリプスを迎えた並行世界も見てきた。我々と同じ現実世界に表向きは存在されないとされる超常現象、怪物や悪魔、天使と言った超自然的存在―見せかけの平和の中で何時崩壊しておかしくない闇の住人達との戦いで知る事も珍しくなかった。そして懸念事項はそれだけではなく―
(この兄弟はシェイプシフターの亜種―新人類とのハーフだったのか、どうりで普通の人間には見えなかった訳だ)
コンラッドの居るスーパーナチュラルの世界にも新人類は遥か昔から今居る人類の敵として牙を剥き人々の人生を陥れ、破壊する最悪の存在。
その名はシェイプシフター。
いろいろな人間に姿を変えることが出来る能力を持つが本来の醜い姿から人間に拒絶され、他者に成りすまして強盗や殺人などを繰り返す。
対象者の記憶も盗み見てしまうため、本物との判別は非常に難しいが、カメラや光に反射して瞳が発光するという特徴がある他、弱点の銀で出来た物に触れさせる等で見分けることは可能だがハンターとしてコンラッドも既に何人も退治してきた大半が身も心も文字通り化け物である。
しかし彼個人として見る限りあくまでもこの玲士と燈の兄弟は人間として何処にでも居る子供達に見え、命の尊さを理解し悪意で人の人生を壊す
シェイプシフターにはとてもではないが見えなかった。
(これが演技ならアカデミー賞ものだし、同じ新人類でも別の生物で性質は違うのかもしれないな)
だが母親に関してはどのような人物か現時点では不明瞭な部分が多い。動向に関しては依然注視の優先レベルが上がる事を内心決めた。
「俺もそのお袋さんが持ってた似たような物に関して興味があるな」
母親が持っていたのがスマートフォンと似たような端末があるらしくこれには純粋にコンラッドは興味を持った。
どんな別の知的生命体が作ったテクノロジーの産物とはどのようなものなのか機会があれば解析してみたいとも伝えた。
しかし玲士は無くした際オーパーツ扱いにされるのは避けたいというやはり年頃の子供にしては聡明且つ理性的な判断で興味を持つのに自制していた。
そしてスマートフォンを見過ぎたり、頓珍漢な質問をすることに対して気を遣っていた。
「何言ってんだよ!」
玲士の頭をわしゃわしゃして撫でる。
「そりゃ壊されちゃ困るが気にし過ぎなんだよ。好奇心旺盛で良いじゃねぇか、本来お前さんの時代からなら絶対見れない物で奇跡と偶然が重なって見ているんだ分からなくて当然なんだから気にすんな!!」
微笑ましくそう答える。
一方低空を箒で飛んでいるバーバ・ヤーガーは停止して宙に浮いたままコンラッドと玲士の話を聞いて微笑ましく見ていたが燈に視線を向けられている事に気づき
バーバ・ヤーガー「どうやって飛んでいるか知りたいかい?お前さんも魔女になれば分かるさヒヒヒ」
飛ぶ方法に関しては素直に答える筈もなく試練を乗り越えれば教えてやろうとも嘯く。
「……玲士のような奴ならテクノロジーや物質の豊かさが無くても十分精神的にも満たされ幸せになれるんだろうな。これは馬鹿にしている訳じゃない。時代が進み、幾ら技術が発展しとても便利になろうと物資が飽和するくらい沢山有ってもそれが原因で出来るしがらみとか家庭の問題も新たに発生してそれ故に心が満たされない孤独な人間は必ず居るんだよ、残念ながらな」
時代が進み便利になったことで新たな問題やトラブルにより精神を病んだり、依存するほどの病気にもなってしまう事もあるのでスマートフォンに限らず文明の利器には文明の利器の必ずしも良い面だけではない負の面も存在する事を誤魔化すことは出来たが、それだけでは真の意味で理解させたとは言えないとコンラッドは判断。包み隠さず敢えて本当の意味で伝えた。
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