影原 詩乃(主) 2023-01-21 00:47:21 |
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(/了解です。あ、確ロル云々につきましては、手間かと思いますので内容の報告まではしていただかなくて大丈夫です。伝えるのが遅れてしまい大変申し訳ありません。)
…送るだけ送ったらそれきりの変な女相手に、信用とやらはそこまで意味を持たない。そうだろう?少年。
(ふうん。なんて見下ろされるのを後頭部から感じながら、紙っぺらほどの薄ら笑いを浮かべて適当にはぐらかした。…内心ではあ~、やりづらい相手だなあ。などとため息をつきながら。嘘。実体を持たないハリボテ。それはおおよそ実質的に理屈だけで立っており、その時点で確かめようがないことを絶対条件に、虚の実現性を無理やり起こしているがために成立する。故に、この時点で唯一の実体である理屈を突かれるとそれは容易に瓦解する。頭のいい人間というのは、往々にして多くを知っているがために、それが上手なのだ。気持ちよくついた嘘も、引っ込みがつかずその場しのぎについたそれも。呼吸を漏らす間もなく瓦解し詳らかにされてしまう。それどころか、見えた綻びから容易く人の内心に踏み込んで、ワケ知り顔をする者もいる。それが私は酷く恐ろしいのだ。それは虚で成り立つ私だけのものであり、私だけが形容し語らうことを許される聖域なのだから。だから、頭のいい人間は嫌いだ)
まあ、今は自宅の敷居が踏めるならなんでもいいさ。
…それは頼む。
………危うく。洗濯物を。…ひとつ余計に増やすところだったのでね。
(片手間に借りた双眼鏡を返しながら、澄まし顔で随分間の抜けた本音を漏らした。割と尊厳というか、社会的な常識に関わるというか。嘘以前にお日様の下を堂々と歩けなくなる。大体梯子があるなら、出来れば自分で登らせて欲しい。本当にびっくりした。)
(/そうですね、エンカウントしやすい方がいいでしょうから、出発からとしましょう。よろしくお願いします)
……ふぅ。さて、帰るとしようか。
(着慣れた服に身を包んでは、やっと靴に説得力がついてきたというものか。踵がまだしょぼくれた犬のような顔をしていないといいが。こんなことならオシャレ優先じゃなくてもっとスポーティなものにしておけばよかったかもしれない。いやそもそも論、運動しないのだから無用の長物か。…さて、爽やかな外風が髪をなびかせ通り過ぎるのを感じながら、早速目的地へ行こうと声をかけて。はたしてそこまでがどれほどなのかというのは私には全くはかりかねるが、まあ、どうせ行くのだ。気にすることに意味はない。とにかく今は、右と左を交互に前に進めるだけ。)
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