影原 詩乃(主) 2023-01-21 00:47:21 |
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>草壁咲那、all
(じっと相手の顔を見ながら何処かで会った気がする等との思いを巡らせていたものの、気のせいだろうかと思い始めたところで苦言を呈されながら)
…信憑性か、
(呆れ果てている相手には突然のこと故に仕方が無く、加えてどうやら此方の視線に苛立っている様子だ。痛そうに頭を抑える相手の様子へと心配になって窺おうとするものの、今はその言葉すら相手へ負担になるかと躊躇われ。彼女の憤りや怒りを受け止めながら少し黙り。たし、っと地図に指を当てて細まる橄欖石色の瞳へと此方も視線を外さないまま)
ここは日本じゃないんだ…、何て名の国なのかまだ分からない。…特に知る機会が無かったからだな。
(此方が相手とは別の時代(明治)から来たとはいえ、偶々己が日本出身だからか相手に合わせて日本語で話す事が仇となってしまい。勘弁しろとの嘆きからは何故此方を誑かそうとするのかとの呆れを含んでいるようで。裏を返せばこの場所を知っている此方しか今は頼れず、信頼したいのに何故ふざけるのかとの失望に近いものかもしれない。ただ、何故かは分からないが相手からは何処と無く懐かしい感じがして自然と眉を下げて微笑み。目を伏せるとその場を立ち上がって相手の足元に彼女の乾いた靴を置き、後はシーツの上にぽすんと己の上着を放って。「それ、外に出る間だけ腰に巻いててくれ。」と、何か意味があるらしく。扉の前へと歩み出しては片手で扉を押すと開け放ち。隙間から柔らかい陽射しが差し込みながら室内を振り返っては彼女を手招きし「まあ、一見は百聞に如かずだな。歩けそうなら付いてきな?」と外へゆったりと出て)
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