隣国同士の王子様は仲がいい(〆)

後でいっぱい抱きついていいから…(顔は赤く染ったままだが、不満そうな相手の頭を撫でながら言って、ベッドから降りて、「着替えよう？」と言い)

ん…はぁい(相手に頭を撫でられれば不満の残る表情も和らいで、素直に相手の言葉を聞き入れては相手の後を追い掛けるようにベッドから降りて)

ジェル、またお泊まり会でもしよう
だから、お勉強頑張ってくれる？(着替えながら、相手はもうすぐ帰ってしまうと思い、寂しさを感じたため、新たに会うための約束を取り付けようとして)

っ、ん！頑張る！(まだ相手と離れるのが惜しくてノソノソと緩慢な動きで着替えていれば、相手からまたお泊まり会をするために勉強を頑張って欲しいと言われれば目を輝かせつつ頷いて)

よし、ジェルはいい子だな(相手が頷けば、着替え終わってから嬉しそうに笑いながら、相手の頭を撫でて褒め、「ほら、着替えて飯食いに行くぞ」と言って、相手の着替えの手伝いをしていれば、執事が入ってきて、朝食の準備が出来たことを知らせてくれて)

へへ…うん！(相手に頭を撫でられつつ褒められれば嬉しさから頬を緩め撫で受けし、着替えて朝食を食べようと提案されれば頷いて相手に手伝って貰いつつ着替えていれば、相手の執事から朝食の準備が整った事を知らされ。着替えてるのを相手に手伝われるのは幼い頃にお泊まりした時にもあったものの、その時から大分成長はしている。だからこそ恥ずかしさも少し出てきていて僅かに頬を赤らめつつ着替え終えて)

今日は何かな(相手の頬が赤くなっている事を不思議そうに思いながら、着替え終わると、普段はなんの気にも止めないが、今日は相手と一緒な為、朝食はなんだろうと楽しそうに言い、相手と共に部屋を出て、食堂へ向かって)

(相手から恋愛的感情を抱かれていることを知った上で、相手に自らの無防備な姿を何度も晒している、そんな自分が少し恥ずかしくなりつつも、出来るだけそれを表に出さないよう努めつつ相手と共に朝食のために食堂へ向かって)

ジェル、昨日の夜から変だよ？大丈夫？(酔っている間のことは知らないが、酔いが覚めてから相手の態度が少しよそよそしさを感じ、どうしても気になってしまい、変だと言ってみて。食堂に着くと中に入り、席について)

へぁっ！？そ、そんなことないよ！？(相手から指摘されてしまえば、それが図星だと明らかに見て分かる程に慌ててそんなことないと否定しようとし。余程図星だったのか相手の座った席のテーブルを挟んだ向かいの席…ではなくその隣、夕食の時より相手との距離が離れるような席に手を掛け)

…何を隠してるんだよ、気になるだろ(あからさまな様子、そして離れようとする相手に、むっとして言いながら、相手の元へ行くと、相手の両頬に手を添えると自分の方を向かせては、「教えて、ジェルミア」と言い)

っ…えと、その…(相手の手が頬に添えられてしまい、相手の顔へと向けられてしまい相手の顔を正面から見てしまえば、また頬を赤らめてしまい、言葉を言い淀んで。酔っている時の相手の言葉、恋愛的な好きである…その言葉が真実なのか、それすら聞くのを躊躇ってしまいつつも嘘は相手につきたくない気持ちもあって。だからこそ、相手の本音を聞くのではなく「…その、アル兄に、俺の初めてのキス、貰われちゃったの…それで、つい…」と赤い頬のままそうあった出来事は伝えて。これまでじゃれあいでキスをしたりはあったが、恋愛的好意を告げられた後のキスは初めてであるために嘘ではなくて)

っ…え、っと……(真剣な表情で相手を見つめながら、話してくれるのを待っていたが、告げられた言葉は予想外で、キスをした事から、自分の中で相手のためにも墓場まで持っていこうと思っていた好意を伝えてしまったのではと思い、顔を真っ赤にしながら動揺を見せては、「ほ、んと…なんだよね？」と言い)

…う、ん…えっと、嫌だったとか、じゃないよ？その…アル兄にキス、されたの…(相手自身も顔を赤らめての言葉にコクと頷き返しては相手が後悔してしまわぬように取り繕うように相手との口付けが嫌ではないと付け加え)

！そ、それって俺の事好きってこと？！(もう今まで通りではいれないと思っていたが、嫌じゃなかったと聞けば、安堵と同時に嬉しさもあり、もしかすればと期待してしまい、絶対言えないと思っていたが、勢い余って意思に反してつい口にしてしまい、ハッとすれば慌てて口を覆い、恥ずかしさで少し涙目になりかけていて)

っ、えっとね、アル兄のこと、ずっと好きだよ。大切な兄ちゃんだし…その、だから…(相手の涙目の様子に思わずゾクリと背筋を何かが這い上がる感覚を覚えつつ、相手の事は最愛の兄として好意を寄せていることは伝えるも、それは相手が求めてる答えではない事も恋心が分からないなりに分かっていて。だからこそ相手に寂しい気持ちにさせたくない感覚もあって、どうすれば良いか、と考えていたものの、これと言った名案は思い浮かばず悩んだ結果相手の口を覆う手の甲へ触れるだけの口付けをして)

ーっ！(困らせるとわかっていたが、もしかすればまた口をついてさらに相手を困らせると思い、否定も何も出来ずにいたが、相手に手の甲にキスをされると、意味が違うと分かっていても嬉しくなってしまい、手を口から離しては相手に抱きついて、「俺の弟がジェルミアでよかった」と言い)

わっ…もう、アル兄ってば…(相手に抱き付かれ、告げられた言葉が擽ったく、フフ、と微笑みながらそう呟きながらも、相手の嬉しそうな様子に自分も嬉しくなってきては「これからも俺の兄ちゃんでいてね、アル兄？」と声をかけて)

もちろんだよ、俺はずっとジェルの兄ちゃんだから(相手にずっと兄でいて欲しいと言われると、嬉しさを感じて、当たり前だと言って、相手の頬にキスをすると離れて、「久しぶりにさ、隣で食べていい？」と尋ねて)

っ…もう、しょうがないなぁ。良いよ？(相手の恋情が事実なのか、酔った勢いから出たのか、それを確認することは出来なかったものの、嬉しげに頬へキスをしてくれる相手の様子に相手が嬉しいなら良いや、なんて呑気に思考を終わらせ相手からの問い掛けに余裕のある様子を見せんと相手の提案をのみ、相手の相手の手を取って)