匿名さん 2023-01-13 20:59:11 |
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【マリア】
(彼がリビングのソファーで横になったであろう時間を見計って自分もベッドに横になる。ベッドと言うのは初めて使うがよど良い弾力があるマットレスが体のラインに合わせて沈み、なるほどこれは寝るのに良いかもしれないと睡眠を摂る上で欠かせない道具だと納得する。そして体を仰向けに変えるとベッドのスプリング部分がギシリと音を立てる。その音で彼の睡眠を妨害してはいけないと思い、仰向けになるとそのまま体制を変えることはせず先程触れ合って居た手を持ち上げてまだほんの少しだけ温もりが残っている手を見つめる。彼の手は大きくて暖かくて、どこか安心感を与えてくれるようなそんな手だった。彼から見たら自分の手は小さくて冷たく感じられたかもしれない。彼の手は彼の心のようだなと感想を吐露すると、時間も時間だ寝てしまおうと目を閉じてしばらくすると規則正しい寝息を少し立てて眠りにつき)
【沖矢 昴】
ん?
こんにちは、松風さん。
えぇ、今日は大学も休みなのでせっかくだからと来てみたんですが、この前紹介された本があったので思わず手に取ってしまって…。
松風さんも今日はお仕事はお休みですか?
(声を掛けられれば、つい先日引っ越してきて、尚且つ自分から見ればだが昨日のパーティ会場でも聞いた、あの女性の声。帝丹小学校の図書の司書の仕事は今日は休みなのだろうか?そんな疑問を胸に抱きながら、本から視線を上げて声を掛けられた方へと顔を向ける。そうすれば自分が思い描いていた女性の姿。挨拶を返してそれとなく自分がここに居る理由を簡単に説明すると、彼女の紹介してくれた本が気になっていましてと優しげな笑みを浮かべて肯定し、まだまだ読みたい本はあるものの、せっかく彼女がおすすめしてくれた本なのだ。これは買おうと本棚に戻さずにそのまま手に持った状態で体を彼女へと向き直ると、今日は休みかと首を傾げ)
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